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国際宇宙ステーションも御用達。次のスーパーフードは「ヘンプ」

2015/09/22 12:30 投稿

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いま、次なるスーパーフードとして「ヘンプ」が話題を呼んでいます。オーストラリアのバイロンで誕生した「Byron de maison(バイロン デ メゾン)」のヘンプフードは、オーガニックのローフード。生の麻の実をそのまま食べるヘンプシード(ヘンプナッツ)をはじめ、ヘンプオイルヘンププロテインなどが揃います。全てグルテンフリーで、グルテンが気になる人も食べやすいスーパーフードです。

国際宇宙ステーション御用達のヘンプシード

ヘンプシードとは、麻の実です。国際宇宙ステーションの宇宙食にも選ばれるスーパーフードです。ヘンプシードには、体内では十分に合成できない、タンパク質のもととなる必須アミノ酸や必須脂肪酸のオメガ3、オメガ6が含まれているほか、ミネラル(カルシウム、鉄分亜鉛、マグネシウム)も摂取でき、ビタミンも豊富です。

ヘンプシードは、毎日25〜50gを目安に食事にとり入れるのが良いのだとか。実際に毎日食べていますが、ナッツの香ばしさと甘みがあり、食べやすいお味。個人的には生のカシューナッツに風味が似ているよう感じます。さまざまな食材との相性も良く、ご飯やサラダにふりかけて食べています。

日本人の体質に合うヘンプオイル

ヘンプオイルは、麻の実からしぼった油です。麻の実に必須脂肪酸のオメガ3、オメガ6が含まれていることはすでにお伝えしましたが、特筆すべきはその割合。ヘンプオイルは、1(オメガ3):3(オメガ6)と、オメガ3不足の傾向がある日本人にとって最も理想的なバランスを持ちあわせています。また、オメガ6のうち、生活習慣病予防やアトピー性皮膚炎、関節リュウマチ、月経前症候群に効果的とされるガンマリノレン酸は、フィッシュオイルの約15倍。コレステロールもゼロで、体に嬉しい油です。

「バイロン デ メゾン」のヘンプオイルは、こういった麻の栄養素を壊さないよう低温圧搾で作られているのだそう。

非加熱でもOK、高タンパクなヘンププロテイン

「バイロン デ メゾン」のヘンププロテインは、純粋な麻の実のみで作られた、ワイルド(未精製)なプロテインパウダーです。精製されているプロテイン製品が多いなかで、自然の風味を残した生のたんぱく源はとても貴重です。

麻の実は生の状態で摂取可能なタンパク性物質なのだとか。ほかの植物にはない、抗酸化物質ともいわれるエデステンというタンパク質を含んでいるため、生でも体内に消化・吸収されやすいというのが特徴です。生のナッツはしばしば毒性が心配されますが、麻の実はこのエデステンの働きによって、ローフードとして食せるのだそう。これには驚き! もはや、麻はミラクルフードとも呼べるかもしれません。

麻はダークなイメージ?

麻がこんなにも素晴らしい栄養価を兼ね備えた植物だったとは、正直、意外でした。遠い昔、日本でも麻文化が根付いていましたが、現在ではダークなイメージがつきまといます。しかし海外諸国では、麻の有用性がすでに広く知られており、衣類や食品のほかにも、美容、医療、バイオ燃料など幅広い方面に活用されています。麻は、根・茎・葉・種・穂の全てを産業用用途に利用でき、消費負担も少ないため、枯渇資源に依存しない再生可能な循環型社会を実現する植物としても期待されています。

固定観念に捉われず、モノやコトの全体を理解し、どの部分にフォーカスしてどういった使い方をするか。この大切さを、麻の意外性が実証をもって教えてくれた気がします。

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