低気圧で身体がリラックスモードになる
そもそも大気には、空気が多く集まるところと少ないところがあり、それぞれ高気圧、低気圧と呼ばれます。高気圧のエリアは、文字の通り空気の圧が高い状態。そのため、地上にいる人間の身体も外側からギュッと押された状態になります。ボディスーツを着たときをイメージするとわかりやすいかもしれません。血圧が上がって全身に酸素や栄養を送り出す力が強まり、酸素分圧も上がるため血中の酸素濃度もアップ。そのためキリッとした状態になり、元気いっぱい、やる気も沸いてくるというわけです。
では逆に、低気圧のときはどうでしょう。
「基本的に高気圧とは正反対なので、体の外部からの締め付けは減り、楽になって筋肉はゆるみリラックスします。外からの圧力が減れば血圧も下がります」
(山口内科「気圧と自律神経」より引用)
血圧が下がるということは、全身に血液を送り出す力が弱まるということ。栄養や酸素も行き渡りにくくなり、体内の疲労物質などもたまってしまいがちです。大気中の酸素も薄まった状態といえるため、だるい、やる気がわかない、というのもそういった理由が考えられます。
体を動かすことでだるさがやわらいでくる
でも、天気が悪いからといって会社を休むわけにもいきませんよね。おすすめしたいのが、体を動かすこと。家の中を掃除したり、曇りのときは意識して外を散歩したりすることで、交感神経がはたらきはじめ、だるさがやわらいできます。
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