副腎を刺激するホルモンがシミに関係
人間の体は、ストレスを感じると、副腎という臓器からストレスと戦うためのホルモンを分泌しています。副腎とは、二つの腎臓のうえにちょこんとついている臓器。さまざまなホルモンを出しています。ストレス状態が長く続くと副腎がホルモンを出すのに疲れてしまい、機能が下がりやすくなります。すると脳の下垂体から出る、副腎を刺激するためのホルモン(ACTH〈副腎皮質刺激ホルモン〉やMSH〈メラノサイト刺激ホルモン〉)が増加します。これが肌に悪影響を及ぼしてしまうことに......。
ACTHやMSHなどのホルモンはシミの原因であるメラニン細胞を刺激して、シミを濃くする作用があるのです。ですからストレスが増えると、シミが濃くなってしまうわけです。
(『肉食女子の肌は、なぜきれいなのか? 細胞から整える分子整合栄養医学のすすめ』森谷宜朋 著 P.138より引用)
日々の生活習慣を乱さないのも大切
忙しくがんばっているにもかかわらず、シミが増えるのは悲しいですよね。とはいえストレスをなくすのもまた、難しいはず。そこで大事にしたいのは、やっぱり日々の生活習慣。睡眠時間は一定の時間をキープする、必要な栄養はきちんと摂る、タバコやお酒は控える、といった積み重ねがポイントとなってきます。
ちなみに、タバコは体内のビタミンCを大量に消費しがちです。ビタミンCは抗ストレスホルモンの材料でもあるので、喫煙習慣のある人は意識的に補給しておくのもおすすめです。
[肉食女子の肌は、なぜきれいなのか? 細胞から整える分子整合栄養医学のすすめ, オーソモレキュラー.jp]