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人々を惹きつける、年を重ねた女性の美しさ
映像の題名は「リユニオン（同窓会）」。当時のキャットウォークでは常に一緒であった存在だけに、同じような年齢だった彼女らはまるで本当の家族のような雰囲気で、和気あいあいと写真撮影に臨んでいます。もとよりとても美しいのは当たり前なのですが、その美しさは当時の美しさとはまるで違うもの。
カメラのフレーム越しに見せる彼女たちは目力が強く、人生のなかでわたしたちと同じような様々な経験をしてきたことを伺わせます。眼光鋭い「プロフェッショナル」な仕事の顔を持つ彼女たち。それでいて年を重ねた女性にしか絶対出せないような大人の色気、かわいげもある。
恋愛、結婚、出産、別れーー。これらを体験してきた彼女たちの放つ生活感や人生観を含んだ美しさは、もはやモデルという「フィギュア」ではなく、ひとりの女性として非常に興味深く、ちょっとだけ近寄りやすくなった気がします。
「いまの自分」に自信を持つ
キャットウォークを歩くたびに何百万ドルという破格の報酬を受け取る彼女らはその昔、アイコンとして存在自体を崇められていました。たとえばスーパーモデル全盛期のひとりであるリンダ・エバンジェリスタは「一万ドル（120万円）以下の仕事ならベッドから起きない」という名言を残したほどです。
しかし次々と若年化する現代のモードの世界で、いまなお活躍する成熟した彼女たちが指し示したのは、ただ美しいだけではなく、パーソナリティがなくては人々を惹きつけられないということ。
シンディ・クロフォードが自らのセルロイトを公開したこちらの写真に見られるように、すべての人に訪れる老いのプロセスや、そこから発生するコンプレックスを受け止める余裕を持つことこそ、女性をさらに輝かせて見せるのではないか。そんなことを考えさせられる動画でした。
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