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大人だからこそハッとさせられる、「不思議の国のアリス」の名言集

2015/08/26 08:00 投稿

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今年はルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」初出版から150周年です。そこで物語のなかから、大人になったからこそ心に響く名言をいくつかピックアップします。

世界を動かすものは、ほかならぬ愛である

まず一番人気と言っても過言ではないこの名言から。

アリス)道をききたいの

チェシャ猫)どこにいくかそのこたえによるけど

アリス)どこでもいいけど

チェシャ猫)だったら好きな方へいけばいい

(「Disney ディズニー 絵本付き DVDシリーズ2 ふしぎの国のアリス」字幕より)

有名なチェシャ猫のセリフです。「目的もなく行き当たりばったりなら、どの道を進もうが同じ。だから目的意識をもって進もう」とも読めるし、「どの道を行っても、どこかには着くからきっと大丈夫」とも読めそうです。

つぎに挙げたいのは教訓好きな公爵夫人のセリフです。

「なにごとにも教訓はありますよ。問題はただ、それを見つけるかどうかということよ。」

(「ふしぎの国のアリス (新装版)」P163より)

心が疲れたときは、教訓によって癒されることもあります。だれかに助言をいただきたいときに思い出したい言葉です。

そんな公爵夫人の教訓がこちら。

「なかにふくまれている意味に心をとめよ。ことばにひっかかるな。」

(「ふしぎの国のアリス(新装版)」P164より)

言葉をどう解釈するかというのは、とくにネット社会における最大のテーマです。メールやLINEではつかみにくいと感じたら、直接意味をたずねる勇気が必要なのかもしれません。

またこんな教訓も。

「世界を動かすものは、ほかならぬ愛である。」

(『ふしぎの国のアリス (新装版)』P164より)

ゲーム中みんながズルをしたりケンカをしていたのに、今はゲームがうまくいきだしたというアリスの言葉を受けての公爵夫人のセリフです。愛によって世界が動き、調和や平和がもたらされるのですね。

誰でも見られる手書きのオリジナルバージョン

「不思議な国のアリス」は、1865年にイギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンさんが「ルイス・キャロル」というペンネームで書いた子ども向けの小説です。

世界中で人気を博したこの作品は、「不思議の国のアリス症候群」という名前にまで使われるほど有名になりました。モノの大小や色など現実とは違う感覚の歪みが生じる、この症候群。ドジソンさん本人もそうであった可能性があると言われています。そういった症状がなかった場合は素晴らしい想像力の持ち主だと言えますが、もしその症状を持っていたのだとしたら、きっと耐え難い苦痛だったはず。ですが悲観して終わりではなく、子どもたちのための物語としてポジティブな活用をされたという点はぜひ見習いたいものです。

「不思議な国のアリス」が初出版される前年の1864年に、ドジソンがアリスに贈ったオリジナルバージョン「アリスの地底めぐり」の手書きの原稿は、現在大英博物館に収蔵されていますが、その全容は無料オンラインで誰でもこちらから読むことができます。

子どもの頃に読んだときにはわからなかったところも、大人になると理解できて、より新鮮な物語へと変貌する。自分もそれだけ成長したのだと実感できる一冊です。

[Lewis Carroll's Alice's Adventures Under Ground , ふしぎの国のアリス (新装版) , 不思議の国のアリス症候群]

image via Shutterstock

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