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もう遅すぎる、なんて言わない。枠にはめない人生のお手本

2015/08/25 12:30 投稿

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この春発売されて話題になった、103歳で現役の美術家・篠田桃紅さんの書籍『103歳になってわかったこと』(幻冬舎/刊)。年齢を重ねるごとに、無意識に自分に制限をかけている「年相応」という考え方から完全に開放されて自由に生きる彼女の言葉には、強いパワーを感じました。

自分の生き方を年齢で制限しない

何歳で何をするか、ということが人の生き方の指標になっている風潮に異をとなえる篠田さん。

たとえば、「ムダに歳をとっていない」「いい年をしてまだそんなことを言って......」など、人を批評するのに年齢は大変便利な言葉だ、としたうえでこんなことを言っています。

なにかを決めて行動することに、歳が関係したことはありません。この歳になったからこれをしてはいけない、この歳だからこうしなくてはいけないと思ったことがないのです。自分の生き方を年齢で判断する、これほど愚かな価値観はないと思っています。

(『103歳になってわかったこと』p44より引用)

大正2年生まれの篠田さんは、親の反対を押し切って書道で自活することを決意、24歳で実家を出ます。その後、戦争を経験し、作品を自由に作れるように なったのは30代後半、初めて個展を開いたのは40歳を過ぎたころ。そして、43歳で単身渡米。103歳になったいまも精力的に作品を発表しています。

女学校を卒業してすぐに結婚することが当たり前だった時代に育った彼女が、やりたいことを諦めず、自分の道を突き通したのは当時の女性としては異例の生き方。現代の女性が同じことをやったとしても、きっと周囲からあれこれ言われてしまうほど、「年相応」の考え方からかけ離れた生き方を通しています。

103歳という長生きの秘訣も

遅すぎることなんて何もない、ということを自らの人生で証明している篠田さんの言葉は、「いまさらできない」と、知らず知らずのうちに自分の心に押しとどめていることはないか、問いかけてくるようです。

こうして私が長生きしているのも、自らの人生を枠におさめなかったことが、幸いして、精神的にいい影響を及ぼしているのかもしれません。

(『103歳になってわかったこと』p45より引用)

決められた枠に人生をおさめる必要なんてない。本の言葉に背中を押される思いがします。

[103歳になってわかったこと]

image via Shutterstock

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