「自分の肌色に合わせないとダメ」と思っていた口紅。でも、実際には......
「一度ティッシュオフすれば、大抵の色は似合います。好き、嫌いで選んで大丈夫!メイクアップは口紅単体では完成しないので、例えばパンチのある色の口紅のときは、アイメイクを薄めに仕上げるなど、顔全体のバランスを取ればいいんです」
なるほど。自分でメイクをしていると、つい自分に合うものはこれっ! と固執して考えがちですが、なじませれば何でも似合うとは。そして、重要なのは「バランス」という言葉に納得です。
コンシーラーは、眉マスカラ代わりになる「コンシーラーは、眉マスカラに使えるって知っていましたか? カラーは、髪の色に近いもの、またはワントーン明るめの色を選ぶと自然に仕上がります。指先に付ける量は、半径1mmの円くらい。本当に少しで大丈夫。足りなければまた少し付け足すイメージです。人さし指で、眉毛を毛流れにそって優しくなでる感じで付けてみてください。
眉マスカラは、ベタっと固まってついてしまうことも多いと思いますが、コンシーラーだとナチュラルで薄づきに仕上がります。人気の「外人顔」風のアカぬけた眉になりますよ」
眉にコンシーラー! 上級テクがないとうまくできないものか、と思いましたが、少量を様子を見ながらつければ難しくなさそうです。あか抜け眉がすぐにできると、わざわざ眉マスカラを用意しなくていいのはうれしいです。
リキッドファンデーションの後にひと手間「まず、皮ふのよく動く場所(小鼻の周り、目の周り、おでこの高い所、口周り)を中心に、指先でリキッドファンデーションをなじませてから軽くティッシュオフします。そして、仕上げにパウダーをつけます。
よほど油分の多いファンデーションでない限り、このひと手間で、肌をつやつやの状態にキープすることができます。
ティッシュオフのポイントは、優しく押さえる感じに。ティッシュは、薄いティッシュが2枚重なってできていると思うのですが、そのうちの1枚だけを使うとやりやすいですよ」
つや肌メイクはしたいけれど、崩れやすいのが難点......と思っていましたが、サッとティッシュオフすることで、崩れにくくなるなら、このひと手間、習慣にしたいと思います。
お話を伺って、たくさんのアイテムを使っているからこそ生まれてくる発想だなぁ、と感心しきり。ベースメイクにひと手間を足したり、普段挑戦しない色の口紅をまとってみたり。この秋は、もっと自由に印象アップ目指してメイクを楽しんでみたいと思います。
(小竹美沙)
image via shutterstock