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パリ随一のブーランジェリーが、海外初出店に日本を選んだ理由

2015/08/24 14:00 投稿

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パリでは、伝統の製法でクロワッサンを作っているお店が激減しているそうです。そんななか、手作りの伝統製法を大切に、独学で研究して、あのアラン・デュカスをはじめ多くのガストロノミー・レストランに支持されているブーランジェリーが、海外初進出しました。しかも、場所は自由が丘です。

ヴィエノワズリーにこだわったお店

ヴィエノワズリーとは、酵母発酵させたパン生地、またはさまざまなペイストリー生地を焼いた菓子パンの総称です。手作りすることで、クロワッサンに代表されるいくつもの層と、さくっという歯ごたえが生まれるのだそうです。パリでは、そんなおいしいクロワッサンがいただけるお店がたくさんあると思いきや、機械化が進み、現在では約15%の店舗でしか、伝統製法が続けられていないのだとか。

クリストフ・ヴァスール氏は、子どものころからの憧れでもあったパン職人に、30歳を超えてから挑戦し、すでに伝統製法を教える学校も存在しなかったので、独学で研究を続け、こだわりのパン作りを行っています。1枚1枚の層が、口に入れると、ほろほろと崩れ、口の中に香りが広がります。

環境への配慮から地産地消にこだわる

海外初出店ですが、素材は、限りなく日本のものを使うことにもこだわっています。小麦粉は北海道産で、100年以上前から存在する古代種のオーガニックのものを使用。山梨の放牧卵、千葉の大地牧場の牛乳など、日本各地で、クリストフさん自身が、味を確かめ厳選したそうです。なので、日本の旬に合わせ日本限定メニューもシーズン展開されるそうです。パリでもいただけないヴィエノワズリー、気になります。

ラインナップは、厳選された5種類。手作りのため、クオリティーをキープするためにも、あえてヴィエノワズリーのみにしているそうです。なかなかここまでの専門店には出会えません。しかも、環境への配慮から、プラスティックは一切使用しないため、コーヒーは提供せず、瓶入りの国産ジュースのみを取り扱うという徹底ぶりです。

おもな価格は、クロワッサン 450円、ショコラティン 490円、エスカルゴ 690円(すべて税込)など。

伝統文化を重んじる日本人なら、伝統のヴィエノワズリーを楽しんでくれるだろうと、海外進出の最初に日本を選んだというクリストフさん。店名の「RITUEL」は、フランス語で「習慣・儀式」という意味だそう。毎日の朝食という習慣でありながら、日常の中で非日常を味わう儀式のように味わってもらいたいという想いが込められているそう。朝のひと口で幸せになれる「RITUEL」に通いたくなりました。

[RITUEL par Christophe Vasseur]

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