肌というのは実は「排出器官」だ、ということが新宿大腸クリニックの後藤利夫院長の著書『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館/刊)に書かれていました。腸にたまった毒素や老廃物が便として排出されないと、血液を巡って肌から排出されることに。それが肌荒れや吹き出物、といった肌トラブルににつながるというのです。
便秘や肌トラブルを防ぐためには、まず腸内環境を整えること。善玉菌である、乳酸菌やビフィズス菌を腸内に増やすことが早道です。
さらにビフィズス菌には、肌の保湿力を高める効果も期待できるのだとか。
健康な女性が秋から冬にかけての乾燥期にビフィズス菌飲料を継続して飲んだ場合、飲まなかった人は皮膚の水分量が低下したにもかかわらず、飲んだ人は皮膚の水分量が維持できたという研究データがあるのです。
(『あなたの知らない乳酸菌力』p29より引用)
また、肌の大敵、ストレスに対しても、乳酸菌がいいとされる記述を見つけました。
マウスを使った実験では、ヨーグルトの粘り成分がストレスによる肌の機能障害を予防することが確認されています。
(『あなたの知らない乳酸菌力』p29より引用)
「善玉菌」として腸内環境を整えるだけでなく、ビフィズス菌や乳酸菌にはそれ自体でも肌にいい効果がある、というのは心強い情報。ヨーグルトなどで積極的に摂っていきたいと思います。
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