腸内細菌としてよく聞かれる「善玉菌」と「悪玉菌」。人に有益な働きをするものを「善玉菌」、悪さをするものを「悪玉菌」と呼ぶのですが、本書ではこの二つの働きを「発酵」と「腐敗」という言葉で説明しています。
善玉菌は腸内で「発酵」を起こしますが、悪玉菌は腸内で「腐敗」を引き起こします。
みそやチーズといった発酵食品と、腐った食べものを思い浮かべてください。前者は人間の利益になりますが、後者は臭いにおいがするだけで利益はほとんどなく、食べれば病気になってしまいます。
悪玉菌が蔓延した腸も同じで、腸には臭いガスがいっぱいたまり、放っておけば病気のもとになるのです。
(『あなたの知らない乳酸菌力』p17より引用)
腸内で「腐敗」を引き起こす、と聞くと、いかにも健康に悪そう。私たちの健康は、いかに悪玉菌を減らして、善玉菌を増やすかにかかっていると言えそうです。
悪玉菌が多くないかをチェックする方法悪玉菌が多くなっていないか、はチェックリストで判断できるのだとか。
腸内環境チェック
・毎日のお通じの調子がよくない
・外食が多い
・アレルギー体質だ
・食事は不規則だ
・おならの回数が多く、においも臭い
・肌荒れ、吹き出物が多い
・肉食中心の食事である
・運動不足気味である
・野菜、果物はあまり取らない
・口臭、体臭がする
・ストレスが多い
・牛乳や乳製品は苦手だ
・風邪にかかりやすい
・夜更かし、寝坊だ
(『あなたの知らない乳酸菌力』p17より引用)
5つ以上該当する人は、腸内環境が悪化している可能性が。
腸内環境を整えるには、乳酸菌を意識して取り入れるのが早道。それ以外には、善玉菌のエサになる、オリゴ糖や、水溶性の食物繊維もよいのだそう。
オリゴ糖が多く含まれる食品は、豆類、豆製品、牛乳、ごぼう、アスパラガス、たまねぎなどの野菜類、水溶性の食物繊維が多く含まれる食品は、豆類、豆製品、にんにく、ごぼう、さつまいも、オクラなどの野菜類です。
(『あなたの知らない乳酸菌力』p17より引用)
運動不足や夜更かしといったライフスタイルの改善とともに、善玉菌を増やす食生活を始めたいと思います。
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