7月ももう下旬。そろそろ、1年間で最も多く流れ星が見られるシーズンの到来です。さらに今年は、流れ星のように輝きながら天空を横切る国際宇宙ステーションとの、奇跡のコラボが見られるチャンスでもあります。
流星群の活動中に現れる「きぼう」の光まず注目したいのは「みずがめ座δ流星群」。7月28日(火)にピークをむかえ、8月19日(水)ごろまで活動します。どの方角にも現れる予定です。加えて、7月31日(金)にピークをむかえ、8月15日(土)ごろまで活動される「やぎ座α流星群」もあります。
これらふたつの流星群が活動中の7月31日(金)20:34ごろ、流れ星よりはゆっくりとした、飛行機のような速さで北西の方角に流れる、1等星ほどの強い輝きが国際宇宙ステーションです。ここには日本初の有人実験施設となる「きぼう」日本実験棟があり、油井宇宙飛行士も搭乗しています。あの光に日本人宇宙飛行士がいるのだと思うと、どこか感慨深くなりますね。
満月だけど、期待したい流星とのコラボとはいえ7月31日(木)は満月です。国際宇宙ステーションはとても明るく見えるので満月が出ていても大丈夫ですが、流星は残念ながら見えずらくなります。でも国際宇宙ステーションが横切る予定の20:34ごろの月は南東付近。国際宇宙ステーションは逆の北西付近に出現予定なので、月を背に、街明かりに邪魔されない環境で北西付近を眺めていると、流れ星とのコラボが見られる可能性はあるそうです。
ちなみに国際宇宙ステーションを関東で好条件のなか見られるのは31日(金)だけではありません。8月1日(日)19:41ごろには南東の方角で、8月3日(月)19:31ごろには北北西の方角で現れます。この頃もまだ流星の活動は続いていますし、月も欠けてくるのでコラボチャンスは残されているのではないでしょうか。ちなみに軌道予定の変更がないかチェックしたいときは、こちらのJAXAのサイトを参照してください。
流星もステキだけど、「きぼう」を乗せた光もワクワクします。願わくばふたつ合わせた奇跡のコラボに期待したいものです。
[流星群リスト(眼視観測編)、「きぼう」を見よう、2015年の天文現象ガイド]
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