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ギリシャを救うのは、オリーブ生まれの新エネルギー?

2015/07/08 00:00 投稿

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豊かな美しい自然に恵まれたギリシャ。そして今財政難にあえいでるギリシャ。このギリシャ本土最南端に位置するペロポネソス半島にカラマタという都市があり、あることが話題になっています。 自然のめぐみをできるだけ還元したい

それは、オリーブの絞りかすからできたバーベキュー用の「エコ炭」です。

この「エコ炭」は、同都市内の建設会社を経営するディミトラ・コタリディ氏が少しでも不況を乗り切ろうと、あまりに余った大量のオリーブの絞りかすを有効利用する計画をたてたことから生まれたもの。もともとのアイディアを持っていたのは、亡くなったお祖父さん。昔は、工事現場で使用された石灰を廃棄するのに、このオリーブの絞りかす(8~10%のオイルを含んでいる)と石灰を混ぜ、1,000度の高熱で燃やしていたのだとか。

そこからヒントを得て、コタリディ氏がバーベキュー用の炭を作り売り出すことを考案。絞りかすをまず乾かし、よく挽いたのちに、でんぷんを加え、オリーブの形に可愛らしくプレスして「エコ炭」は完成しました。

ギリシャの代名詞、高級オリーブを余すことなく

ギリシャといえば地中海料理で有名ですが、それを代表するのがオリーブ。ドイツでもギリシャ産の濃厚なオリーブオイルはイタリアと並び、とても人気です。
ギリシャを紹介したサイト「ノスティミア」によると、オリーブオイル生産量世界第3位を誇るギリシャ産の75%は、最高級品と呼ばれるエクストラヴァージンオイルなのだそう。それに対しイタリアは50%、スペインは30%しか生産されていないといいます。美しい自然が与えてくれたこれら大きなめぐみは、絞りかすまで余すところなく有効利用できるようになったのです。

現在、市場にあるバーベキューなどに使用される炭を、このエコ炭に切り替えることで、排気される二酸化炭素量が従来の3分の1にまで減少するそう。火力も十分(1gのエコ炭で6,366キロカロリーもの熱量を持つ)ということですから、バーベキュー以外にも使い道は広がるかもしれません。

ローマテリアルを使用したこのようなアイディアに代表されるように、これからも新たなエネルギー対策が発見されていくことに期待したいです。

[Badische Zeitung,ノスティミア]

olive via shutterstock

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