きっかけは、家族経営の葬儀屋の提案によるもの。時代に合った新しい葬儀の形を模索していた際、このようなアイディアに行きついたといいます。さらに大事なパートナーとして犬や猫を選ぶシングル人口や高齢者たちの増加によるトレンドもあいまって、ドイツ葬儀組合がその声に反応した形で叶いました。
じつはペットと同じお墓に入りたいと願う声はずっと昔からあったよう。ドイツ誌BZによると、なんと多くの人は誰もいなくなったころを見計らって、こっそりと墓地に侵入。亡くなったペットの遺灰を飼い主のお墓にばらまくということをやっていたとか。
あの世でも一人は寂しい......お墓のタイプは「友情のお墓」と「家族のお墓」の2種類。頻繁にお墓まいりに通えない人には墓地専用の係の方がいて、墓石を拭いたり、周りをきれいにしてくれたりと一切の世話をしてくれる「友情のお墓」がおすすめだそう。
「友情のお墓」タイプのスペースは骨壺6つまで、「家族のお墓」は12個までの骨壺が収納可能。場所により15年から20年まで埋葬できます。
基本料金は、1840~2300ユーロ(家族のお墓)と1380~1725ユーロ(友情のお墓)。さらに葬儀が行われ、納骨するごとに280~330ユーロの手数料がかかります。
ペットを愛する人たちからは喜びの声がドイツでは、動物と人間の葬儀・火葬が同時に行うことを法律上禁止しているため、飼い主とペットの葬儀は別々なります。しかしこの葬儀屋の持つネットワークにより、一緒に納骨できるように手配する火葬業者も増えてきたそうで、多くの人がペットとの埋葬に前向きなようです。
実際Facebookでは「こんな形を待っていた」と好意的な反応が多く驚きました。以前から自宅にあるペットの位牌を自分が死ぬときに一緒にお墓に入れてほしいと望む声もあるようで、このような需要はこれからますます高まっていきそうです。
dog and cat via shutterstock
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