たとえば子どもが相手の場合、「うるさい」「何時だと思ってるの」「いい加減にしなさい」などと言ってしまいそうですが、これらはすべて「(あなたは)うるさい」「(君は)何時だと思っているの」など、相手を直接責める「あなたメッセージ」なのだとか。
こういう言い方をされると、まず言われた相手は「責められた」と感じ、反発心を覚えたり、落ち込んだりします。相手がそんな状態だと伝えたい内容も伝わらないうえに、喧嘩になる場合も。
そこで相手を直接責めない話しかたを教えてくれたのが『子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方』(菅原裕子・著/PHP研究所)です。
相手に伝える言い方は、これこの本では「あなたメッセージ」を「私メッセージ」に変えるとよいと書かれています。たとえば「ママはここで騒がれると困る」「(わたしは)とても心配したの」「わたしは、こういったことを問題に感じている」など。自分の気持ちとして伝えるのです。そうすることで相手も責められたと感じず、多少耳が痛くても冷静に聞くことができるのだとか。
そして、今後どうしてほしいのかを告げるときは命令口調にならずに、「なぜ~してほしいのか」といった理由と、「だから~してほしい」という依頼形式で話すようにします。
どんな相手でも使える「私メッセージ」このテクニックは親子間だけでなく、男女間でも覚えておきたいもの。たとえば「(あなたは)ひどいわ」ではなく「(わたしは)そう言われると悲しい」など。もちろん職場でも友人関係でもおなじです。
もし自分の言いかたで相手が反発したり、落ち込んでいると感じたときは、「私メッセージ」を試すチャンスかもしれません。
[子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方]
mother-and-her-daughter via Shutterstock
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