ニューヨークに引越しをして早2年半が経ちます。
フランスに長く住んでいたので海外暮らしには結構慣れていたつもりでしたが、ヨーロッパとアメリカの文化の違いは想像以上に大きく、とにかく珍道中な毎日で、あっという間の数年間でした。
最初の2年間は物珍しい事がとても多く、どこか旅行者のような気分で過ごしていましたが、最近は週末一緒に過ごせるような友人が出来たり、娘も学校に慣れてきたりと、やっと落ち着いてきたように思います。
私が海外生活で一番面白いと思う事の一つは、やはり食でしょうか。
特にニューヨークには様々な人種が集まっているので、チャイナタウンはもちろん、インド、ロシア、イタリア、韓国、メキシコ人街など、様々なコミュニティーがしっかりと出来上がっていて、その地域に行くとまるで飛行機に乗って来たようなトリップ感があり、今まで見た事のないような食材や料理に出会えるので、未だに驚きの連続です。
それから日本の食材が恋しくなるため、代用出来るものを探したり、手に入りにくいものは
自分で手作りしてみたりなどするうちに、和洋折衷の面白いレシピに出会えたりすることです。
ニューヨークに住んでいなかったら、鏡餅を年末に自宅で作ってみたり、小豆で味噌、ひよこ豆でおからを作ったりすることなんてしていなそうだなぁと、思うのです。
最近も、そんな感じの面白い出来事がいくつかありました。
先日、大きなオーガニック・スーパーにいった時のこと。娘がクギ付けになっているなと思ったら、何とダチョウの卵が普通に売っているではありませんか。その隣にはアヒルとウズラの卵も。
フランスでもアヒルの卵は朝市に行くと時々見かけることがあり、一度目玉焼き御飯にして、醤油をたらりと垂らしてみたら濃厚で美味しかった経験があるのですが、博物館以外でダチョウの卵、しかも生は初めてで驚きました。娘がどうしても買ってちょうだいと言うので、一瞬悩みましたが、値段が36ドルもするのでまたの機会に。
今度、娘の学校のクラスメートがお泊まりに来た時などに『ぐりとぐら』の絵本を読んであげて、翌日、ダチョウの卵で大きなホットケーキかカステラでも一緒に作ったら良い思い出になっていいかもしれません。
その他に、アロエをスーパーで良く見かけてずっと気になっていたのですが、身体を冷やしそうな食材なので夏になったらトライしたいと思っていて、最近購入してみました。
朝食に、ローカルで作られたケフィアヨーグルトに入れてみたり、レモンと一緒にはちみつ漬けにしてみたり。やはり爽やかで暑い夏に似合う食材です。
その他にも、雑穀米の代わりに、玄米にキヌアとチアシードを混ぜたり、これは簡単なうえに美味しくてヘルシーなので凄くお勧めです。それから、パン作りの時にチアシードを入れるのも最近のヒットです。
アメリカのパンはボソボソしていて美味しくないものが多いので自宅で作ることが多いのですが、アメリカの小麦粉はグルテンが少し少ないので、グルテン粉を少し足すと良いのですが、その代わりにチアシードを入れると、グルテン粉なしでもモチモチでしっとりの美味しいパンになるのです。
キヌアやチアシードは、サラダやスムージーなどアメリカのレシピのものが多いと思いますが、和食材にもぴったりなので是非試してみて下さい! いつかもし、娘とダチョウの卵のパンケーキを作ったら、また紹介しますね。では!