湿度があがり、なんとなく重だるい感じのする梅雨の時期から夏にかけては、梅がとてもおいしく感じます。梅干しやしょうゆ漬けは、梅雨前に仕込んで夏くらいから食べられますが、おいしいのは1年以上たったもの。毎年、翌年以降のためにつくっています。
青梅の甘露煮はすぐに食べられます。梅雨時期から暑い時期にかけてのおやつはもっぱら梅です。
梅のなかでも、とくに梅干しは日本のスーパーフードだと思います。「家庭でできる自然療法」で東城百合子さんは梅干しについてこんなふうに書いています。
「しその葉を入れて土用干しをしっかりとした自然農法、自然塩の梅干が最高で、古いもの程薬効は大きいので治療用にはなるべく古いものを使うようにするとよい。1日1個か2個はたべて下さい。梅の実にはクエン酸が多くアミグラリンといって、ガンによいとさわがれるビタミンB17(ビワの葉に多い)を多くもっています。毒消しや殺菌力が強く、細胞に活力を与え、カルシウムの吸収を助け、腸の有効菌を育てる。血液浄化をして疲労回復をする大切なものです。大事に利用するとよい。」
東城百合子「家庭でできる自然療法」P.52より引用
梅干しは、季節仕事の中でも、一番手間がかからないとおもいます。塩に漬けておき、梅雨が明けたら天日に3日干せばいいだけなので、ぜひどうぞ。
今日食べたもの:梅ジュース青梅がちょっと熟れてきてしまったものがいつもいく野菜のお店で安く売っていたのでジュース用に購入しました。梅のヘタを取り、針か楊枝で実全体に穴をあけます。鍋にたっぷりの水と梅を入れて極弱火で加熱します。指を入れて、1秒後くらいにアチッ! となるくらいの温度まで上げたら、火から下ろして流水を鍋肌から少しずつ入れて水を入れ替え、また同じように加熱します。梅の状態によって、全部で3回前後でしょうか。
灰汁が抜けたらシロップ漬けにします。ひたひたの水を入れ、とろ火で温度を上げていきます。ふきんを梅にかぶせて、その上からお好みのお砂糖を加えます。私はきび砂糖を使いました。お砂糖は3回くらいに分けて入れ、気長にじっくり煮とかしていきます。お砂糖を全部加えて、完全に冷めたら保存容器へ。
梅の実とシロップをお水で割って、実をつぶしながらいただきます。
青梅でこんなふうにして皮が破けないように注意しながら作れば、きれいな梅の甘露煮ができあがります。
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