ヨガやダンスなどの動きにはすべて意味があり、効果を得るには仕組みを理解して正しく動くことが大切ですが、セルフエクササイズではなかなか習得できません。そこで、より効果的に動くために気をつけるべきポイントを、パーソナルトレーニングが受けられるピラティス・スタジオのトレーニング・スタジオ・アランチャさんに教えていただきました。
1. エクササイズをする前には必ずウォームアップ
ストレッチなどで体をほぐしてから始めると、のびのびと動けるようになるだけでなく、柔軟性が高まり、ケガの防止にもなります。
2. ポーズの意味を知って動くこと
ここが肝! ストレッチやヨガは、ポーズを格好よくキメることに注力しがちですが、それぞれの動きがどの部位に作用しているのか知って動かなければ、適切な効果が得られません。例えば当スタジオで人気の「マスターストレッチ」でのこのポーズ 。
背中を伸ばしているように見えますが、このポーズは主にモモ裏やふくらはぎを伸ばしています。体幹を意識して、お腹にしっかり力を入れることで、目的の場所に作用します。
自己流でやっている人は、いちどプロのトレーナーにポーズの意味を教わってみてください。
3. 体幹を意識すること
体幹は、いわゆる「正しい姿勢」をとると自ずと整います。壁に体の背面をピッタリとつけ、後頭部と肩甲骨とおしりが壁から浮かない状態にして、おへそを壁に近づけるイメージにすると、かなり姿勢が整います。この姿勢をとろうとすると、自然にお腹周りに力が入ります。この状態でエクササイズをすれば、体に余計な負担がかからず、ムダな筋肉痛を避けることができます。
もちろん最後にはクールダウンのストレッチやマッサージも大切です。
かくいう私も、最初は形から入り、お手本通りにポーズがとれるだけで満足していました。そのうち「どの筋肉が動いているか」を意識するようトレーナーに言われ、伸ばす場所、踏ん張る場所を間違えていたことに気づきました。
正しく動けるようになると、自動的にポーズもキレイになるもの。お手本のようなポーズにならない......と悩んでいる人は、正しい姿勢と動かすべき筋肉のチェックをしてみるとよいかもしれません。
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