乾物(左から、干しにんじん、レーズン、干しわかめ、角寒天、クスクス、高野豆腐、切干大根)
忙しい女性のつよい味方である、乾物。常温で長期保存ができるし、下処理がしてあるので台所でゴミが出ないうれしい食材です。そんな乾物をもっと使いこなすために、一般社団法人「DRY and PEACE」が教えてくれた、美味しくてあたらしい乾物の食べ方をご紹介します。
水溶性の栄養成分や旨味もまるごといただける
干しにんじんにプレーンヨーグルトを加え、7~8時間置いた乾物ヨーグルトのbefore/after
それは乾物をヨーグルトで戻す「乾物ヨーグルト」です。乾物を水で戻さずヨーグルトで戻すと、いったいどのような感じになるのでしょうか。
乾物をヨーグルトで戻すと、ヨーグルトに含まれる水分(ホエイ)が乾物に吸い込まれ、残ったヨーグルトは、水分が少なくなり、乾物を実際に食べる際のソースとしての役割を果たします。
(@Pressより引用)
そこでレーズンで試してみたことろ、まるでディップソースのようになりました。これならそのままでもいただけるし、使いやすいかもしれません。
またヨーグルトで戻した場合は水で戻す場合とは異なり、乾物に含まれる水溶性の栄養成分や旨味までまるごといただけるのでカラダにうれしいですね。
気になる点としては、ヨーグルトで戻す場合は水で戻す場合に比べ、時間が約半日(7~8時間)ほどかかること。でも寝る前に漬け込めば朝起きた時に、また昼漬け込めば夜ごはんに食べることができます。
包丁も加熱も不要。レーズン+ヨーグルトなら、デザート感覚で。干し人参や切干大根をつかえばサラダ感覚でいただけるから、バリエーションも豊富です。
免疫力アップ&夏風邪予防にもなる【ヨーグルト de 簡単生春巻き】生春巻の皮1枚(22cm程度)を平らな皿の上に置き、プレーンヨーグルト大さじ1程度をスプーンなどを使って全体に伸ばす。2分程度置いて柔らかく戻ったら、好みの具を入れて巻く。
乾物+ヨーグルトの相乗効果について、学術博士(食物学)で栄養士の佐藤秀美先生はこういいます。
ヨーグルトの乳酸菌(=腸内環境を改善して整腸作用や免疫賦活作用をもたらすプロバイオティクス)と、海藻や野菜、果物等の乾物に多く含まれる食物繊維(=腸内の善玉菌を増やすプレバイオティクス)を一緒に摂ることができる(=シンバイオティクス)ため、腸内環境をより整えることが期待できます。その結果、免疫力がアップされると、夏風邪などの予防にも役立つでしょう。
(@Pressより引用)
このように乾物ヨーグルトは、季節の変わり目で弱った腸を整え、これから気をつけたい夏風邪の予防にもなるうれしいひと品です。