「ご飯はよく火を通し、中まで柔らかくなったものがいい。堅いものや粘りけのあるものはよくない。そして温かいうちに食べるのがいい。吸物も熱いうちがよい」
(『養生訓 現代文』貝原益軒著 森下雅之訳 p63)
貝原益軒は、きちんと火を通したものを温かいうちに食べることをすすめています。古代インドの叡智が記されたヴェーダ文献では、作りたてのものを食べることが推奨されている上、作ってから3時間以上経ったものは、タマスという鈍質で停滞するようなエネルギーを帯びてくるとされています。以前、食べたものの質がそのまま自分の心身になるというお話をしましたが、タマスなものを食べるとタマスな心と体になってしまいます。
料理をする場合には食べきれる量を作り、食べきれずに次の食事に回す場合には、温めてから食べるようにするのがおすすめです。お弁当は作ってから時間が経ってはいますが、作り手の愛情がこもっていれば大丈夫、だそう。ただし、揚げ物は時間が経つと消化が難しくなるので、控えめに。
理屈はどうあれ、炊きたてのごはんと作り立てのお味噌汁は、毎日食べても飽きないし、毎日しみじみとおいしいと感じます。いろいろ作らなきゃ、と息切れするよりは、ごはんとお味噌汁をていねいにつくる。そうすると、おかずはお漬け物だけでも十分満足できます。おかずがたくさん並んだ豪華な食卓ではなくても、とても充実感のある贅沢な食卓になるなとおもっています。
今日食べたもの:えんどう豆のスープえんどう豆をたくさんいただいたので、スープにしました。ありがたいことに、すでに下処理がされていたので、豆のガスを消してくれるヒンとともにそのまま昆布出汁でコトコト。柔らかくなったら、味噌と塩を加えてブレンダーで滑らかにします。豆乳を少し加えてできあがり。
この日は、いただきもののモッツァレラチーズがあったので、パンの上にのせてトースターで焼いたものも一緒に。
いただきものでできあがった朝の食卓でした。