子どもたちが通う牧場の父兄のなかに、トマトを作っている農家さんがいます。嘉数農園のトマトはかわいいパッケージとぴかぴかのトマトが目を引きます。種類もいろいろ、色も赤から黄色、ダークレッド、マーブルのような不思議な模様......。全部試してみたくなるようなおいしそうなトマトです。
そのなかでひときわ気に入っているのが、ボルゲーゼというイタリアのミニトマトです。形はまん丸、お尻のところがきゅっと尖っています。これでドライトマトを作りました。半分に切って、ディハイドレーター(乾燥機)で5時間ほど干します。ほんとうは天日干しがいいのですが、梅雨入りした沖縄では叶いません。
セミドライ程度に仕上がったトマトに塩とドライハーブをまぶしてビンに詰め、上からオリーブオイルをひたひたまで注げば出来上がり。甘さがぎゅっと凝縮し、それに皮が薄くて食べやすいので、パスタにしたり、豆腐にのせたり、サラダのトッピングにしたり、パンに練りこんだりと大活躍。いろいろなトマトで試しています。
黄色や赤のミニトマト、フルーツトマト。もうすぐ沖縄のトマトのシーズンは終了。その前に、せっせとセミドライトマトをたくさん作って、夏に向けてストックしておきます。保存は冷蔵庫がいいでしょう。
他にもトマトはケチャップやトマトソースにしたり、何かと重宝します。内地では夏こそがトマトの旬!ですね。おいしそうなトマトが出回ったら作ってみてくださいね。
さて、うちにもほとんど野生化(?)したトマトがどこかしこにあります。こぼれ種から芽を出して、にょきにょきつるを伸ばしています。いったいどこまでがトマトでどこまでが野草なのか......見分けがつかないくらいです。でもせっかく実っても下の方は鶏のおやつに取られてしまい、残った上の方を子どもたちがとってきて朝ごはんのときに食べています。お日様の匂いがする、酸っぱくてワイルドな味です。