私のバイブル的な1冊に『風邪の効用』(野口晴哉著/ちくま文庫)がありますが、この本に書かれている通りに風邪の時期を過ごすと、体がすっきりして次の風邪が待ち遠しくなるくらいです。
風邪を引くと「元気をつけなきゃ」とがんばって食べがちですが、むしろ食べることで風邪の治りが遅くなると思います。これまで風邪を引くと、ほとんど断食状態で梅醤番茶を飲むくらい、でした。でも、改めて『風邪の効用』を読み返してみると、熱があるときは特に気にせず食べていい、とあったので、今回は食欲を感じたこともあり、発熱中に通常通り食べてみました。
そうしたら、食べるという行為にはエネルギーが必要なことがよくわかりました。噛むこと、飲み込むこと。普段何気なく行っていますが、意外と体力が必要です。通常通りに食べようと思っても、体に従うとそうそう食べられないということもわかりました。
それに、消化には大きなエネルギーが必要とされます。動物は怪我をしたり病気になったりすると、食べずにじっとしていますが、消化、吸収、排泄にエネルギーを使うのではなく、細胞を修復するためにエネルギーを使うためだといいます。
熱が出ている間、暇だったので自分の体を観察していたのですが、胃腸の働きがストップして、おなかの辺りはしんと静まり返り、他が活発に活動している感覚がありました。やはり風邪のときは、必要最低限の消化のいい食事にとどめるに限るな、と実感した今回の風邪でした。
今日食べたもの:新じゃがといんげんの豆乳クリームパスタいつも行く八百屋さんでいんげんをよく見かけるようになりました。ごまあえにしても、天ぷらにしてもおいしいいんげん。見かけるとつい手を伸ばしてしまう食材のひとつです。
いんげんは塩ゆでして一口大に切っておきます。オリーブオイルをフライパンで熱し、ヒンをほんの少し。香りが出たら、新ジャガをひと口サイズに切って炒め、野菜だしか昆布だしを少し加えます。新じゃがが柔らかくなったら豆乳と白みそを加え、茹で上ったパスタといんげんを加えてざっと炒めてできあがり。
最近気に入っているスリランカの黒コショウをたっぷりかけていただきました。
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