「東京蚤の市」主宰者でもある「手紙社」の、ナポリタン・自家製シロップ・サングリア・ビールの店。
振り返れば2年半前、「第2回目 東京蚤の市」に参加したときのことも書き記していたのですが、はじめてイベント名を耳にする方のために。東京蚤の市とは、京王多摩川駅が最寄りの競輪場「東京オーヴァル京王閣」で毎年初夏と秋に開催され、古道具・古書・衣食住にまつわるあれこれが一同に集う市場のこと。
ミュージシャンによるライブや、大道芸、ワークショップ、パレードも繰り広げられ、子どももおとなも一緒になって楽しんでいます。回を重ねるごと、出店者も来場者もみるみると広がり、開催日の2日間、会場はまるでひとつの町のよう。暮らす、着る、味わう、宝ものを愛でる。生きるために必要なものから、五感に働きかけるものまで、なんでも揃ってしまうのですから。
扉や椅子ももちろん売りもの。大きな家具も、ちゃんと配送できるシステムが整っています。
出店の合間、買いものに出かけたり、ぶらぶらと散歩したり。鉢植えを求め、ナポリタンやレモネードやコーヒーを味わい、見知った人と挨拶を交わすうち、そこがいつもの自分の生活圏内であるかのような感覚に。もし本当にこんな町があって、こんな市場が常設されていたら、どんなに豊かなことでしょう。
生花だって並んでいます。こちらの店では、自分好みの花束をつくって持ち帰ることができます。
ベンチに腰かけ、行き交う人たちを眺めていると、「ああ、生きていてよかったって思えるー!」と、満面の笑みを浮かべた20代くらいの女の子たちが、買いもの袋と花束を抱えながら(生花のお店もあるのです!)、通り過ぎていきました。家族連れや子ども連れの多いイベント。何年かしたら彼女たちは、小さな子どもの手をひいて、同じ通りを歩いているかもしれません。
テントの下は音楽家のステージ。カジヒデキさんのライブ中。
青空の下、東京蚤の市会場で味わうビールは格別。長野県から地ビール屋さんもやってきました。
小さなものから、大きなもの、形あるものから、目には見えないものまで。東京蚤の市では、たくさんの宝ものが見つかります。
次回はきっとまた、秋に開催されるでしょうから、ぜひともおいでくださいませ。私も参加させていただきたいと思っています。