アーユルヴェーダでは、消化を司るのは火のエネルギー。でも、氷水を摂ることでその火が鎮火されてしまうのです。冷たいものは胃腸の血流を阻害し、胃腸の働きを弱めてしまうから。消化力が下がると、食べ物をきちんと消化できず、栄養として体に吸収されることなく、毒素になってしまいます。すると体の外に出されることなく溜まっていき、体のめぐりを担う管をふさいでしまうのです。そして、これが肥満や病気の原因に。
私は、たいてい氷水はお断りして、白湯をリクエストします。数年前までは、白湯をお願いすると「?」というような反応も多かったのですが、最近では白湯をリクエストする方が多いのか、お水と同じように持ってきてくれることが増えました。食事中に飲むのであれば、常温の水か白湯がおすすめです。でも、そもそもきちんと噛んで食べていれば、食事中に飲み物が欲しくなることはほとんどないはず。食事中に水(やお茶)を飲む習慣があるなら、よく噛んで食べているかに注意を向けてみるといいかもしれません。
今日食べたもの:春キャベツのごまひじきサラダ冬は大根やごぼうなどのように細長い野菜が旬でしたが、春になると新玉ねぎ、かぶなど、丸い形の野菜が増えてきますね。これらの地表近くで育つ丸い野菜は、陰陽でいうと比較的中庸なもの。上と下から同じくらいのエネルギーを受けているからです。キャベツも丸いですが、これは地表よりも少し上にできるため、陰性よりになります。
暖かいある日、春キャベツをおかずのようなサラダにしました。
キャベツの葉は手でちぎり、芯は薄切りにしてさっと塩ゆでします。もどしたひじきをお醤油で柔らかく煮ておきます。
ごまをすり、味噌を加えてなめらかにし、みかんジュースを加えてドレッシングを作ります。キャベツとひじきをこのドレッシングで和えてできあがり。みかんジュースの優しい甘味と酸味がポイントです。キャベツでなくても、季節の野菜でアレンジできるので、お好きな野菜でどうぞ。