こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
みなさんは「お金」についてどんなふうに捉えていらっしゃいますか。
精神性を大切にして、いつも自分の在り方や思いやりに気を付けている方の中には、お金や物質よりも他のことを優先する人生や生活を送っていることがあります。あるいは「お金は大切なものですよね」という話題に触れたときに「いいえ、お金よりも心が大事よ」と思ってしまったり......。
じつは、物質や金銭的な豊かさを嫌ってしまうことで「誰かが大切にしている思い」まで裏切ってしまい、男性を遠ざけてしまうことがあるんですね。
●お金は誰かの価値を認識するために使う私たちはこの世界で「物質」を扱いながら生きています。
すべての人が生きるために、何かを食べ、洋服を着て、家に住み、さらに豊かに生活するためには電気や水道を使い、交通手段を使い、インターネットを使う......といった生活をしています。
そして、私たちは自分ひとりでこうした便利な生活を達成できるわけではなく、常に誰かの助けを得ながら達成しているんですね。
お金を支払うということは「誰かが価値があると思って築き上げてきたこと」との価値の交換です。
反対に、私たちがお金をいただくことも同じです。
誰かができないことを自分の知識や時間、労力を使って貢献したからこそ、お金という対価をいただける。このように、お金は汚いものではなく、自己価値の証明でもあるのです。
●「物」の中には、相手の価値が込められているそしてそれは、お金だけではなく「物」についても同じです。
例えば、誰かが美しいと思って創り上げた、小さな真珠のアクセサリー。その美しさにはとても価値がありますが、私たちはそれを自分ひとりで得ることも、作ることも、なかなか簡単にはできません。真珠を拾ってきたり、作るのであればなおさらです。
そんなとき、少なくともこの日本では、お金という大切な対価を払うことによって、その「誰かの美しい想いが込められた、美しい真珠のアクセサリー」を手に入れることができます。
このように、お金で買える「物」の中には、誰かの美意識や人生の価値がそのまま込められています。
つまり、私たちがお金というツールを使いながら、その相手の想いや時間に対して、敬意を払い、他者への尊重をしあっているのが「お金と物」なのです。
●人の価値を認められる女性は愛されるお金を軽んじたり、汚く思ったりするのではなく、お金や物の背景にある人の想いやその人の価値、労働に対する貢献を理解し、尊重できる女性は、それだけで「相手の価値をきちんと理解できる女性」であり、周りからも大切に扱われます。
特に、男性の多くは働いてお金を稼ぐことがアイデンティティになっていることがありますから、こうした「お金に対する敬意」がある女性ほど、「自分の価値や労働の大変さを理解してくれる人だ」というように、愛されるようになるんですね。
あなたには価値があり、あなたのしてきた労働にも価値がある。そして、それは他者も同じです。
目に見える物から目に見えない価値を感じ、人の想いを尊重できる素敵な女性になって、素晴らしい愛を引き寄せてくださいね。
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