それは、五葷(にんにく、にら、ねぎ類、らっきょう、のびる)をやめてみること。仏教やヒンドゥー教では、情欲・憤怒を増進し、修行の妨げになるとして食べるのを避けるようにとされているものでもあります。
実際に五葷は陰陽五行思想的にも、アーユルヴェーダ的にも欲を増し、精神を荒っぽくするものです。これらの食材は、精力をつけると言われますが、これは五葷に含まれる興奮剤のような成分が神経や脳を高揚させるから。平穏な心を保つことで、内側から溢れ出てくるエネルギーとは別なものなのです。
脳が興奮していると、余計な食欲がわいたり、本当の自分が欲しいと思っていない物を欲しいと思い込んだり、食べ過ぎたりしてしまいます。ベジタリアン料理では五葷を多用することも多いですが、1カ月だけでも抜いてみると心身に変化が見られるのではないかなと思います。五葷を抜いていると、次第に肉や魚だけでなく、お酒やタバコも自然と欲さなくなるようです。私の料理でヒンをよく使うのは、五葷の代わりでもあるのです。
今日食べたもの:米粉のおかずマフィンとおやつマフィン最近気に入ってるのがマフィン。なぜなら、同時に味がちがうものを作れるから。おやつのマフィンを作るときに、一緒に翌朝の朝食用も焼くのがここのところのはやりです。
生地の基本はおかずマフィンでもおやつマフィンでも同じ。マフィン6個分で粉250g、ベーキングパウダー小さじ1.5、水分(豆乳やりんごジュース、だし汁など)250cc、菜種油50cc、酢小さじ1/4。これにてんさい糖と塩の分量を食べたい味に合わせて入れます。
粉はなんでもOKですが、花粉の時期は小麦粉はできるだけ避けたいので、半分以上を米粉にしています。粉類を混ぜておき、乳化するまで混ぜた水分類を加えてざっとまぜ、好きな具を入れて型に流して170度で25分くらい焼いてできあがり。
この日は、おかずマフィンが揚げた切り干し大根、とうもろこし、オレガノ。おやつマフィンがキャロブとオレンジピール。