春がやってきました。新社会人や4月から転属になる人は、新しい環境に胸をふくらませつつも、「うまくやっていけるのかな......」と心配になることもあるでしょう。人間関係を円滑にする秘策をお坊さんに教えてもらいました。
「現代人は"人から分かってもらいたい"という意識が強いです。でも、本当はその逆なんですよね」と、過去にマイロハスのインタビューで語ってくれたのは、曹洞宗建功寺 の住職 、枡野俊明さん。人と人との関係を良好にするコツは、「まず自分から心を開いて話をすること」にあるといいます。
第一印象で「この人苦手かも......」と感じてしまうと、積極的に話しかけることをせずに、そのまま相手と関わる機会を失ってしまうことも。「苦手と思う人にこそ、自分から話しかけるとよい」と枡野さん。
人間関係を円滑にする言葉苦手な人ほど自分から話をしてみると、意外にいい面が見えてくるものです。それで『これはだめだ』と思ったら、相性が悪いのでしょう。関係に執着せず、距離を置いて付き合えばいいと思います。
また社会生活を送るうえで、どうしても他人にイライラしてしまうことってあります。怒りを爆発させてしまっては、せっかく気づいた関係が崩壊、なんてことにもなりかねません。枡野さんがおすすめする、怒りを鎮める方法がこちら。
怒るまえに頭からお腹の丹田(おへその下7.5cm)に怒りをしずめて、それか ら心のなかで"呪文"を唱えてみて。呪文は「落ち着いて!」などのポジティブな言葉であれば、なんでもOK。
「落ち着いて」「大丈夫」など、イライラを鎮める言葉をあらかじめ考えておくとよいですね。人間関係にまつわる心配が増えるこの時期に、心に留めておきたい対処法でした。
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(マイロハス編集部)