こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
男性と女性が恋に落ちる時というのは、ロジックによって生まれるのではなく、まるで花が咲くかのように、お互いの感性が触れあうことによって起こります。
しかし「○○をしたら恋愛成就した」という噂がよく流行るように、方法を求めたほうが簡単で確実なのではないかと思えてしまい、多くの人がハウツーやテクニックを求めて恋愛の迷子になってしまうことも少なくありません。
今回は、ある女性の実例を元に「恋に落ちる瞬間」についてお伝えしていきたいと思います。
●特別ではない、普通の女性が見つけた「自分らしさ」クライアントのAさんは、子どものころからずっと「自分は勉強ができるわけでもない、スポーツが得意なわけでもない、そんな自分なんて......」と自分自身の価値について悩み続けてきました。
しかしある日、自分らしさについて考え続けた結果「周りの人たちは、そんな自分であっても変わらず関わってくれることが嬉しい!」という自分自身の気持ちに気づきました。
何も持っていない自分。特別秀でているわけでもない自分。けれども、そういった自分を「特別な人」として扱ってくれる友人や、両親がいること。特別なものを何も持たない自分が、特別に扱ってもらえているということ。それに気づいた時、嬉しさと感動で涙が止まらなかったそうです。
それから彼女は「特別じゃない自分を、大切に認めてくれるみんな」に、常に常に感謝するようになりました。
●「あなたらしさ」が人の心を打つそうしたある日、勤め先の会社によく来ていた取引先の男性に尋ねられたそうです。「どうしてAさんはそんなふうに嬉しそうにしているの?」と。
そこで彼女は自分の気づいたことを話しました。
すると、それを聞いた男性社員は黙り込んでしまいました。そして、その男性社員は言いました。「自分はまだ足りない、まだダメだと自分や周囲を責めていて、特別扱いしてくれているのにそれに気づいたこともなかった」と。
彼にとっては、Aさんのしていることが本当に不思議でならなかったそうです。彼は、後日Aさんにプロポーズをすることになります。
人はどうしても、条件や外側に見えるもので、自分の価値を推し量ろうとしますが、Aさんの在り方の美しさは、彼女自身が予想しないところで男性に響いていたんですね。
打算や計算ではない、心からわき上がる純粋なものであればあるほど、美しい雰囲気として、笑顔として、言葉として、所作として、内側から外側へ自然に表現され、それに触れた人の心を打ちます。
同時に、世間の評価や価値観にあわなくとも、自分が大切にしている信念や価値を大事に育てることができれば、人は条件の差を乗り越えて、美しい純粋な想い同士で響き合うことがでるのです。
●恋とは「在り方」がダイレクトに相手に響くものだからこそ、社会の枠組みから自分の価値を判断するのではなく、生きている中であなた自身が気づき、信じてきた「あなた自身の信念やあなた自身の美しい想い」を大切にしてあげてください。
「社会で○○のように評価されるから」という理由よりも、あなたがあなたの美意識や誠実さを表現してこそ、人はあなたの美しさをダイレクトに感じられるようになります。
そして、恋愛とは、大勢の人に評価されることではなく、たったひとりの人に理解され、深く愛されることです。
あなたが美しいあなたらしさを見つけられたとき、それはあなたの人生で、どんな条件よりも価値あるかけがえのない宝となって、あなたに良縁をもたらし、あなたのこれからの人生を支え、導き続けてくれることでしょう。
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