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「起こったこと」を考えるのを止めれば、ずっと気分よく過ごせる

2015/03/06 12:30 投稿

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気持ちよく暮らしたい......そう思わない人はいないと思います。でも仕事や人間関係で嫌なことがあったり、行き詰まりを感じたりして、気分よくいられないことは多いものです。

そんなときに森や海に行ったり、あるいは映画や音楽に浸ることで気持ちを切り替えたとしても、家に帰ると、またどんよりした気持ちが戻ってきてしまったりします。

ずっと気分よく暮らすために

どうすれば、継続して気持ちよく暮らすことができるのか......。精神科医の名越康文先生の本『心がスーッと晴れ渡る「感覚の心理学」』には、自分の心をコントロールして、自前のさわやかさを手に入れることができる、と書かれています。

まず、自分の心は制御できるものと知ること。イライラや不安、うつうつとした気持ちは自分の力で制することができるし、外のだれかに癒しを求める必要はないということです。ただし制御するためには、こころを爽やかに保つことが肝心になってくるそうです。

「すでに起きたこと」は考えない

では、爽やかにいるためにはどうしたらいいのでしょう。そのコツは、すでに起きてしまった出来事をモヤモヤ考え続けることを辞めること。そして「今、ここ」に集中すること。

たしかに、気持ちが荒れる原因はすでに起きてしまったことにたいしてか、もしくは未来への不安かどちらかです。それらを捨てて、いまに集中すれば、いまなにをすべきかというシンプルでキラキラした可能性だけしか残りません。まさにそれは「爽やか」な感覚です。

「今ここ」に集中する

最後に、「今ここ」に集中するためのヒントを。名越先生は、瞬間でいいから真剣に「祈る」ことを薦めておられます。宗教という意味ではなくて、だれかに感謝することとしての「祈り」。祈るという行為は、まさに今に集中することそのものです。

内側から泉がこんこんと湧き出ているような感じ。「落ち着き」と「やる気」が同時にあるような、そういう感覚が「祈り」によって起こってくるんです。

(『心がスーッと晴れ渡る「感覚の心理学」』P136より引用)

気持ちよく生きるために「今」に集中する、そんなテクニックを習慣にできたら、日々を軽やかに生きていけそうです。

[心がスーッと晴れ渡る「感覚の心理学」]

roses-petals via Shutterstock

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