朝起きたとき、見た夢を覚えていますか?
覚えていない......そう思っていても、だれもが夢を見ているそうです。すぐに忘れてしまったり、まったく覚えていないと感じたりするのは、わたしたちの日々の生活のなかで夢に注意を注ぐ習慣がないから。夢には自分の心の本当の声や未来を知るための鍵がたくさん隠されているといわれ、古代ギリシャやローマ時代から研究されていました。近代では、カール・ユングによる夢のシンボルの研究が有名ですが、それ以外にもさまざまな形で夢を利用した「自分の心を知る方法」が研究されています。
夢を解きあかす大切さ夢研究家として著名なジェレミー・テイラー博士は、見た夢の意味を解きあかすドリームワークの大切さをこう語っています。
すべての夢は、あなたが新しい事実を発見するための情報や洞察を運んできます。夢はあなたがすでに知っていることだけを見せてくるものではないのです。
(中略)
夢のもつ意味がたったひとつだけ、ということは絶対にありません。すべての夢はいくつもの意味をもち、その正確な意味は夢を見た本人にしか分析することはできないのです。
(「Jeremy Taylor」より引用)
夢日記をつける習慣を持つことで、夢で得た情報を記憶する力を鍛えることができます。また、忙しさに追われてつい後まわしになっていた「自分の心と対話する習慣」を育てることにもつながります。
夢日記をつけて、心と対話する私自身がおこなっている夢日記のつけかたがこちら。
1、ベッドや布団の横に、夢日記をつける為のノートとペンを置いておく。気分の上がるような素敵なノートとペンを購入するがおすすめ。
2、朝起きてすぐ、または夜中に目が覚めたときなど、おぼえている夢をノートに書く。どんなかたちでも構わないので、できるだけ詳細に書きこむ。
3、心に残った夢について、時間のあるときに思いをめぐらせてみる。夢のなかで自分がなにを感じていたか、目覚めたときにどんな気分だったか、など。
4、迷ったときや落ち込んでいるとき、夢にメッセージを運んでくれるようにお願いしてから眠る。
夢は自分の無意識とつながることができる場所。あなただけがアクセスできる特別な場所です。「最近、自分の心とうまく繋がれていないなあ」そんな風に感じていたら、夢日記をつける習慣をもつのもよさそうです。目覚めているときには気がつけなかった、新たな発見があるかもしれません。
photo by Thinkstock/Getty Images
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