日本では、一般家庭から出る食品廃棄物は約1,014万トンと言われています。また、レストランを含む食品関連事業者から廃棄される量は1,760万トンにものぼるそう(平成23年度農林水産省調べ)。
「うっかり賞味期限切れ」って意外に多い?日本のみならず、世界でも悩みは同じ。フランスの家庭では、1年に4人あたりの計算で、20〜30kgのゴミが出るそう。このうち7kgの食品が、封を切られていないままのことが多く、単に賞味期限を過ぎたものなのだとか。
冷蔵庫や棚の中身が古くなっていると気付かず、捨てる羽目に......。こういった「うっかり賞味期限切れ」こそが食品廃棄物を増やすサイクルを作ってしまうのです。
フランスで残飯対策アプリが登場フランスでは「CHECKfood」というiPhoneアプリが登場。「賞味期限」を管理し、残飯を出さないようにしようという試みが広まっています。
使い方は、買った食品のバーコードをスキャニングするだけ。アプリがそれぞれの賞味期限を管理してくれます。パンやコーンフレーク、ヨーグルトや野菜などが、あと数日で食べられなくなるとアラートで知らせてくれるのです。
すぐに消費するか、慈善団体に寄付かアラートを受け取ったら、すぐに消費するか、食べ物を必要としている人のための慈善団体に寄付するかを選択すればOK。自分の家から近い慈善団体を地図上に表示してくれるので、時間さえあれば食品を無駄にすることなく寄付ができます。
ちょっとした知恵から生まれた「ChechFood」。毎日の心がけが環境対策にもつながる、注目の試みです。
vegetables via Shutterstock