そんなガーデニング初心者の背中を押してくれるのが、『しばわんこの四季の庭』(川浦良枝)。この絵本は、「やってみたかった!」ガーデニングの手順を、柴犬と三毛猫の案内で紹介してくれます。
たとえば、最近はスーパーでもおなじみのベビーリーフ。自宅のベランダで栽培できたら、毎日ちょっとずつ食べることができてすごく便利です。プランターをひとつ準備をしたら、そこに土を入れて種をまく。間引きをしたら、その間引いた新芽にも風味があるので食べることができます。
ルッコラやサラダ春菊などは、種をまくだけで簡単に育てることができます。
青シソ、赤シソは種まきして簡単に育てられますし、根三つ葉や、お店で購入した根付きの小ネギも根際から2~3cmで切り、土に植えて水を与えれば簡単に根付き、新しい葉が育っていきます。
(『しばわんこの四季の庭』P15より引用)
またハーブは乾燥気味の環境を好むので、水やりに神経質にならずに育てることができます。ローズマリー、ラベンダー、ナスタチウムなどをひとつのプランターに寄せ植えをしてみると、魚料理や肉料理にちょっとだけ使うことができますし、見ているだけで気持ちがふわっとしてきます。
日陰でも楽しめる植物いっぽうで、家によっては、あまり日当たりが良くない場所もあると思います。そんな日陰でも、ヒメシャガやギボウシなどの宿根の植物(何年にもわたって株が生き残り、毎年同じ季節に花を楽しむことができる)を楽しむことができます。
数年かけて成長し続けた宿根草は、ゆっくりとその庭になじみ、風景を作り上げて季節の訪れを告げる使者となるのです。
(『しばわんこの四季の庭』p41より引用)
難しく考えないで、手近なところでガーデニングを楽しんでみる。それだけで、生活が思いがけずみずみずしいものになるかもしれません。
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