最近ニューヨーカーに話題の「Devocion(ディヴォーション)」は、昨年11月にブルックリン、ウイリアムスバーグ地区にオープンした複合施設。
カフェとオフィスが一体化した広い空間からは、人びとの笑い声が絶えません。天井の高い建物の入り口をすぎると、コーヒーの香ばしい香りが漂ってきます。
1階は広びろとしたカフェエリア。天井が高く吹き抜けになっていて、天気のいい日は太陽の光が差しこみます。まるで都会のオアシスに来たような開放感です。
モダンなL字型のコーヒーバーカウンターには、ブルックリンの人気店「Dough(ドー)」の無添加ドーナツやSOHOにあるフレンチベーカリー「Ceci Cela (シーシーセラ)」のクロワッサンやマフィンが並んでいます。イタリア製の本格エスプレッソマシーンやコーヒーサイフォンまでディスプレイされていて、雰囲気満点。
古くむき出しになったレンガ壁や、座り心地のいいアンティークレザーソファーといったインテリアにも注目。モダンでありながらちょっぴりアンティークな、独特のブルックリンスタイルの室内が目を楽しませてくれます。
半2階にはオフィスのスペースが。オフィス中央にはコロンビアから輸入したというレッシュでエキゾチックな観葉植物が置かれていて、まるで立体アートのようにデコレーションされています。生い茂る緑のおかげで、エコフレンドリーな雰囲気。
仕掛人は、サードウェーブコーヒーの先駆者オーナーのSteven Sutton(スティーブン。サットン)さんは、2006年にコロンビアにカフェをオープンさせ、サードウェイブコーヒー発展の先駆者でもある人物。
彼はこれまで、コロンビアの人里離れたコーヒー農家から仕入れを行い、アメリカに質の高い豆を提供してきました。彼が取引する農園は、整備されていない、ジャングルのような土地で豆を育てています。というのも、自然のままで育った尾コーヒーは、豆の質が良く、フレイバーもリッチになるからだとか。
コーヒー豆は、収穫後10日以内にブルックリンのディヴォーションまで空輸で運ばれます。このカフェの人気の秘密は、コーヒーの鮮度の高さにもあるのです。
ニューヨークいちフレッシュなコロンビア産のコーヒーが飲めるカフェ、ディヴォーション。今後も期待大です。