古今東西問われ続けている「恋と愛の違い」ですが、神経伝達物質で説明するならば、恋は快楽ホルモンのドーパミンが活発に働いていてる状態で、愛は「一夫一婦ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが活発に働いている状態なのだとか。
つまり恋は中毒的な快楽エネルギーがカラダに満ちている状態であるのに対して、愛はおだやかな気持ちで絆を感じ、不安やストレスが軽減されている状態ということのようです。
まるで交じり合わない恋と愛。でも結婚後10年経ってもドキドキと安らぎの想いが日増しに募る状態は、恋とも愛ともとれます。それはいったいどういうことなのでしょうか?
じつはドーパミンが出たら恋に落ち、オキシトシンが不足し愛が冷めるといった単純な話ではなく、何十種類もの物質が脳のさまざまな場所で働くことにより、いろんな感情がつくられ、恋や愛もそのひとつなのだとか。
そこにこそ、人としての愛し方のポイントが隠れていそうです。
愛を長続きさせるために、できることはじめに恋愛結婚は約4割が離婚すると書きました。これにたいしてお見合い結婚では離婚率は1割程度なのだとか。そんな恋愛結婚と見合い結婚の違いについて、『なんで水には色がないの? 大人も知らない世の中の仕組み』では、おたがいへの期待値の高さがポイントだとしています。
お見合い結婚夫婦は恋愛結婚夫婦にくらべると、おたがいへの期待値が低いところからはじまり、しだいに「意外といい人だな」と認めあうようになることから、結果として幸福度は結婚当初にくらべると右肩上がりになるのだとか。
そこで同書にはこのように書かれています。
欠点を見つけるネガティブチェックではなく、いいところを見つけるポジティブチェックを習慣づけることが、愛を知るための近道と言えるでしょう。
(『なんで水には色がないの? 大人も知らない世の中の仕組み』P175より引用)
恋や愛はドーパミンとオキシトシンがカギを握っているとはいえ、それがすべてではないようです。ポジティブチェックを習慣づけるといった愛し方を学ぶことで、人としても成長できるのかもしれません。
[なんで水には色がないの? 大人も知らない世の中の仕組み , ○○妻]
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