いま抱えている悩みを、どうすれば解決できるのか。なんとなく浮かんでくる不安を消せない......。悩みは次々にあらわれてくるものです。
悩みの答えをみつけるために答えを見つけることができるのは、「正解が必ずある」と信じ、その問いについて真剣に考えた時だけです。
(『質問です。』P2より引用)
こう断言するのは、精神科医の名越康文先生。確かに忙しくしていると、その「悩み」に真剣に向き合うことなく時間は過ぎて、気がつけばもやもやと心の中にたまったまま。悩んでいるけど、文字どおり悩むだけで解決しようとしていないことは多いものです。
では、悩みに真剣に取り組むために必要なことは何でしょうか? それは「質問」です。とはいえ、「漠然とした不安」や「もっとよく自分を知りたい」には、どんな質問をしたらいいのでしょう?
質問に真剣に向き合って答えることあなたの 人生の時速は どのくらいですか?
3つの願い事を かなえてくれる 精霊がいたら 何をお願いしますか?
(『質問です。』P71、79より引用)
適当に思いつきでポンと答えを出すのではなく、自分の胸の内を掘り下げて真剣に質問に答えることが大切です。そうやって掘り当てた答えは、きっと自分が納得でき、次に進むための糧になるはず。
この本のおもしろいところは、後半に名越先生の「回答」が書かれていることです。自分で出した質問への答えと、名越先生の答えを両方知ることで、気持ちが自由になるのを感じられるかもしれません。
[質問です。]
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