人生ではたびたび、幸せをかみしめる瞬間がやってきます。けれど、幸せだと思うことはなんとなく表面的なことで、それが意味をもつかは違う話だと思うようになりました。
「幸せ」は瞬間的なもの哲学の専門家、スタンフォード大学のジェニファー・アッカ―教授によると「幸せな人生」と「有意義な人生」とはまったく異なるものだと言います。彼女の研究チームが2013年に発見したことによれば、具体的な違いは以下のようになるそうです。
より「良く生きる」には・「幸せ」とは、その瞬間を幸せと感じることを意味します。
・「幸せな人生」は楽しいことばかり続くのでつまらないと感じる可能性もあります。たとえば定年退職した人が、比較的幸せな日常を送っているにもかかわらず、もう人生が終わってしまったかのように感じるように。
・「有意義」であることは、過去・未来にリンクしている状態です。
・「有意義な人生」では迷ったり、解決しなくてはならないことも、問題も多く伴います。
・子育てではたびたび幸せな瞬間が訪れますが、ずっと幸せでいられるわけではありません。しかし、子育ては人生を「有意義」なものにしてくれます。
「Phenix Rising」より引用
この考察から推測すると、「幸せな人生」とは、ラッキーな人生といえるかもしれません。それにくらべ「有意義な人生」はラッキーとアンラッキーの入りまじった人生。大変だけれど、自分の意志で人生を切りひらく努力をする。あえて選んだ苦労のさきに栄光があるのだということを身をもって経験できる人生のように感じます。
人の価値観はさまざま。幸せな人生か有意義な人生、どちらが良いかは一概には言えません。人生というものは大きなテーマです。年齢を重ねるうちに、幸せと有意義の違いがもっとはっきりしてくるかもしれませんが、私は「有意義な人生だった」と言って最後を迎えられたら本望だなと思うようになりました。
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