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台湾茶カフェ「春水堂(チュンスイタン)」の登場以降、都内では台湾茶や中国茶カフェが次つぎとオープンしています。情報発信地の表参道でもすでに数件の台湾茶や中国茶の専門店があり、日本茶やコーヒーとはちがった香りや味わいをもとめて来店する人が増えています。
そんな台湾茶のなかでも「高山茶」という烏龍茶の一種が、ツウの人たちの間で好まれているそうです。
特別な環境が生みだす高貴な味わい(c)LUPICIA
高山茶とは、台湾の南北に連なる3,000m級の中央山脈沿い、標高1,000m以上の茶園でつくられる烏龍茶のこと。高山特有の気象条件、寒暖差やふかい霧などがうみだす味わいは、甘味、香りともに奥ぶかく、品格だかい余韻がのこる後味が特長。
果樹園が併設されている茶園も多い標高2,500m以上の「梨山(リーサン)」でつくられるお茶は、もぎたての青りんごを思わせる爽やかな香気と繊細で奥行きのある味わいで、高山茶の頂点として人気です。
ほかにも、台湾の名峰「阿里山(アリサン)」や、竹林を切りひらいて開拓され、高級茶葉が採れる「杉林渓(サンリンシー)」など、高山茶とひとくちに言ってもさまざまな産地があります。
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日本にある台湾茶や中国茶の専門店でも、この高山茶を取りあつかっているお店は多く、世界のお茶の専門店「ルピシア」でも茶葉を購入することができます。同店によると、1月は旬の冬摘み茶が入荷する季節だそう。
いままでなんとなく飲んでいた烏龍茶も、産地の特徴や茶葉が育つ過程の奥深さを知ると、またちがった楽しみ方ができそうです。