年末につくっておいた牡蠣のオイル漬け。いまのわが家の風邪ウィークが無事過ぎたら、ぜひ食べたい。たとえば、茹でた白いんげん豆や貝豆、くたくたに煮たブロッコリー、パルミジャーノ・レッジャーノのスライス、オリーヴオイル、塩。そしてこの牡蠣。イタリアンパセリ。全部を皿にのせて。リゾットでもいいなぁ。
菜の花と牡蠣とケイパーのパスタ。カリフラワーと里芋のポタージュに牡蠣を加えて、牡蠣のチャウダー。胡椒をがりがり挽く。オーヴンで蒸し焼きにした新玉ねぎと牡蠣に塩とレモンをぎゅっとしぼって食べる。トマトを粗くみじん切りにして、牡蠣と香菜とちょっとのにんにくとレモン汁、塩で和える。叶うなら辛くしたい。ひよこ豆と牡蠣と塩レモンの炊き込みご飯。炊きあがりにフレッシュなディルをたくさんのせて食べる。
牡蠣の瓶詰めをまえに、まだもどらない食欲をうらめしく感じながら「治ったら」というそのときを夢見て思いきり食べたいものを夢想しています。
とくに牡蠣のパスタは家族みんなの希望の星で「パスタのために早く治りたい」と口ぐちに言うものだから、なんというか、家族が一丸となって......という雰囲気。このようなただならぬ想いが瓶詰めに注がれていますから、さぞかしうまかろう。
みなさま、今季の風邪にはじゅうぶんにお気をつけください。でも風邪はよき浄化の作用をももたらしてくれます。こうして自然の一部でもある人間は確実に春へと体制を整えていくのですね。