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二度食べたくなるから「にぐい」。疲れた胃をやさしく満たすシンプル汁物

2014/12/10 12:30 投稿

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福岡北西部から大分県北部だけに伝わる郷土料理、「にぐい」。通常の煮物よりも具材を小さくひと口サイズに刻み、汁たっぷりでつくられるその味は、心がほどけるようなほっとする味。一度目は汁物としていただき、時間が経って汁気がなくなってきた煮物状態を「二度目」と数え、「二度食う」ことから「にぐい」と言われてきました。

特に築上郡で2年かけて作られる「二反田(にたんだ)醤油本店」のもろみ醤油を使った「二反田のおばあちゃんのにぐい」は、汁気がなくなった「二度目の煮物状態」を待たずに食べつくしてしまうほど、そのまろやかで優しい味わいに魅了されます。

胃袋にしみわたる、「にぐい」レシピ

具材といっしょに使うのはお醤油だけ、というシンプルな味付けがまた、疲れた現代人の胃袋にしみわたります。今回、マイロハス読者のために特別にレシピを書き下ろしてもらいました。

「二反田のおばあちゃんのにぐい」レシピ

<材料>

具材/鶏もも肉 (親鳥でもOK)300g、蓮根 300g、人参1本、玉ねぎ 中1個、ゴボウ 1本、里芋 中3個、干し椎茸4-6枚、こんにゃく1枚、ネギ1本

調味料/干し椎茸の戻し汁、薄口醤油 120cc、もろみ醤油 10cc、水 350ccと1500cc

※下準備:具材を1センチ角ほどに切る。ネギは散らし用に細かく切る。


<作り方>

1、鍋に水350ccを入れ、火にかける。煮たったら鶏もも肉を入れ、中火で5~6分煮る(親鳥の場合は長めに)。
2、1の鍋にネギと醤油以外を入れ、水1500ccを足す。沸騰したら中火にし10分程煮る。
3、醤油を入れ、沸騰したら弱火で10~15分程煮る。盛り付けた後に、ネギを散らす。

※一度冷まし、もういちど温めるとより美味しい。

二反田醤油本店では、天然醸造で2年以上かけて熟成させて作った「モロミ」を搾り、醤油を作っています。昔ながらの製法で作られたモロミは穏やかな香り、ゆっくりと熟成させた旨味が特徴です。

時間のかかる製造工程をいっさい省かない、二反田醤油本店の想いをいちばん味わうことのできる「にぐい」。みなさんもぜひ試してみてください。

[二反田醤油本店]

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