名前くらいは聞いたことがある人も、実際のところ「普通の番茶と何がどう違うのかはわからない」という人がほとんどではないでしょうか。
三年番茶って?一般的な日本のお茶は新芽を摘んですぐに加熱するという製造方法でつくられますが、三年番茶は新芽のかわりに3年以上生育した茎や古い葉を使うのが特徴です。ちなみに、お茶の葉の新芽を摘んですぐ加熱した「緑茶」の中で、3〜5月の最初の新芽を摘んだものが「煎茶」の高級品。
その後、6〜7月に摘んだ2番目の新芽を使ったものが一般的に流通している「煎茶」。そして、8〜9月に摘む、三番茶以降の葉や煎茶を製造する過程で取り除かれた固い茎などを使ったものが「番茶」です。
レモンティーにしてもおいしい「くらしのたのしみ」によると、三年番茶は、茶葉をおいて熟成してから焙じているので、一般のお茶にくらべてカフェインが少なく胃にもやさしいもの。子どもやお年寄りでも安心していただけるのだそう。
熟成した茶葉を使っているため、味がまろやかで、口いっぱいに広がる香ばしい香りは、純粋においしいお茶という印象。あたたかいお茶をストレートでいただくのはもちろんですが、薄切りにしたレモンを入れてレモンティーにして飲むのもおすすめです。レモンの爽やかな香りと三年番茶の香ばしさが合わさって、これが意外にもいけるのです。
茎の部分を使っている三年番茶はマクロビでは陽性に近い「中庸」と分類され、身体を温めたり消化吸収や新陳代謝にいいということ。寒い季節にぴったりな、理にかなったお茶なのです。
[くらしのたのしみ]
green-tea via Shutterstock
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