この本で紹介されているリースたちは、なんとすべて生花で作られているのです。
クリスマスの時期にぴったりの、シクラメンを使ったリースは鮮やかで、ダークリーフを混ぜることで花の色が際立つよう配置されていたり、ビオラのリースは、いわゆるクリスマスカラーを外した色調だったり、いつもとちがう雰囲気を味わうことができそうです。
時とともに変わる花の表情でもどうして、あえて日持ちのしない生花を使うのでしょう。綺麗だから? それだけでも十分ですが、健太郎さんはこう書いています。
摘みたての花を使ったリースが、時の経過とともに表情を変え、ドライフラワーになっていく様子もなかなか味わい深く......。
(『健太郎のリースBOOK』P110より引用)
特別な日の飾りとして楽しむリース。そこに「保存のきかない生花」を使うことでより一層「今、この瞬間」の特別さ感じられるようになるのかもしれません。
この本で紹介されているリースはすべて自分で作ることができるよう、作り方が書かれています。また、使う花の種類、作ることができる季節、飾り方も提案されているので、手軽に挑戦することができそうです。
ヒヤシンスは一本を半分にカットしてワイヤーでくくりつけます。ジュリアンとデイジーは、ヒヤシンスのボリュームに合わせて2輪ずつ配置。エリカとシルバーリーフを、花より高さが出るようにつけると、立体感のあるリースになります。
(『健太郎のリースBOOK』P66より引用)
今年のクリスマスは、生花を使ったリースづくりに挑戦してみるのもいいですね。
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