MYLOHASちゃんねる

じんわりと愛を感じる『ピーナッツ』の言葉

2014/11/28 12:30 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません

「これは僕の本当の人生だろうか? それとも予告編だろうか?」

(『ピーナッツと谷川俊太郎の世界』P24より引用)

これはスヌーピーでおなじみの漫画『ピーナッツ』(チャールズ・シュルツ)の登場人物、チャーリーブラウンの言葉です。

今の人生が本物なのか、それともこれから「本当の人生」がはじまるのか。誰かに問いたくなる気持ち、誰もが一度は抱く問いではないでしょうか。すごく共感できます。

谷川俊太郎さんが言う「優しさに近い何か」

この発言者・チャーリーブラウンは友達のルーシーにこのセリフを投げかけるのですが、漫画のなかに答えは描かれません。ただ人生に悩むチャーリーと、その話相手になってやるルーシーという友達がいて、「すぐに答えは見つからないけど、友達とユーモアがあればなんとかなるさ」と示してくれるのです。

「優しさに近い何かのような気がするのだ」

(『ピーナッツと谷川俊太郎の世界』P157より引用)

と、『ピーナッツ』の漫画の翻訳を手掛けた谷川俊太郎さんは言います。

より現実的でありふれたふるまいにある「愛」

たしかに『ピーナッツ』の世界には、子どもが登場するにもかかわらず、子どもだましの「教科書的な解決方法」は示されません。むしろ困惑や憂いが多く描かれています。でも、そんな人生の「悩み」に、この漫画は優しさで答えてくれるのです。

「 だれでも知ってることよ、マーシー、友だちが病室を見上げてくれるってわかったら、病人は早くよくなるわ......」

(『ピーナッツと谷川俊太郎の世界』P144より引用)

「気合いと愛があれば病気は吹き飛ぶさ!」とは『ピーナッツ』の仲間は言わないのです。より現実的で、ありふれたふるまいにある愛。それが、読み手の心にじんわりと広がってきて、心がふわりと癒されていくようです。

最後に、世界一有名な犬・スヌーピーの名言を。

「ぼくはすてきな空をもってるって!」

(『ピーナッツと谷川俊太郎の世界』P124より引用)

[ピーナッツと谷川俊太郎の世界]

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

MYLOHASチャンネル

MYLOHASチャンネル

このチャンネルの詳細