19世紀のパリで有名だった占い師、マダム・ルノルマンの名を冠したカードで、タロットよりもシンプルで、わかりやすい象徴が描かれているのが特徴です。鍵、狐、無垢な子ども、手紙、クマ、ハートなど、ひと目見てなんとなく意味がわかるものがほとんどです。
このカードの特徴は、その絵柄を組み合わせて「物語」を読むことができることです。
たとえば、「指輪」と「騎士」が自分のカードに隣りあっていれば、もうすぐプロポーズされるとか。「鍵」と「狐」であれば、狡猾(こうかつ)な人物が問題のキーマンであるとか。カードは2枚だけでなく、6枚、9枚と多くを組みあわせることでより深い「物語」が紡ぎあげられていきます。
インターネット上で体験できる使い方はいろいろあるようですが、基本的には、まず「自分のカード」を置きます。女性なら「淑女」のカード。男性なら「紳士」を置きます。そして、その周りに他のカードを展開させていきます。自分のカードと他のカードとの距離、位置関係(前後左右)などによって、複雑なストーリー展開を読みとることができるのです。
ルノルマン・カードは、これまで日本ではあまり知られていませんでしたが、今年になって占星術の研究者である鏡リュウジさんがカードの解説書を出版したことで知名度が上がっているようです。インターネット上では、こちらからノルマン・カードを体験することができます。
[秘密のルノルマン・オラクル,鏡リュウジ秘密のノルマン・オラクル]
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