デンマークでは、ヨーロッパ各国の多くのテレビ・チャンネルがみられます。その中でほっとひと息をつくときに観るお気に入りは、料理番組が満載のイギリスの「BBC Lifestyle」。ミシェラン・レストランのシェフによる背筋が伸びるような料理番組だったり、観ながらこねる手を思わず真似してしまうような本格的なパン教室だったり。
そのなかでも、かわいいアイディアと生き生きとしたおしゃべりで抜きん出ているのが、レイチェル・クーさんのコーナーです。
舞台は、パリの小さなアパルトマンにあるキッチン真っ赤なリップに猫目アイラインがトレードマークの彼女は、ロンドン生まれの34歳。いまいちばんキュートな料理人です。
彼女がブレークしたのは、2012年にオンエアされた番組、「The Little Paris Kitchen」。撮影場所は、彼女自身が住んでいたパリの古くて小さなアパルトマン。両腕を広げるとこちらとあちらの壁に手がついてしまうほどの、小さな小さな台所が舞台なのも話題に。
料理の基本はクラシックなフレンチなのですが、彼女独特のキュートなプレゼンテーションで、「次のパーティーでやってみようかな」と思うようなアイディアが満載。ラズベリーとレモンカード入りのマドレーヌや、鱒のパピヨットなどなど。彼女の60年代風ファッションも、アンティークなパリの台所も雰囲気満載で、オーブンからの美味しい香りもただよってきそうです。
現在はまた新しいシリーズが放映中ですが、「The Little Paris Kitchen」のエピソードは日本でもYoutubeで観ることができます。パリの香りのする、美味しくて可愛い世界に引き込まれるはずです。