もともとは武家階級が使用してきた染物でした。その技術を継承し、名刺入れからバッグ、あるいはテーブルセンターなどもつくっています。
南部古代型染の柄は数百種類にもおよびますが、代表的なのは3種類。南部公の紋章を文様化した向鶴(むかいづる)、染師蛭子屋三右エ門が海岸に群れ飛ぶ千鳥の美しさを型に彫ったという千羽千鳥、南部古代型最古の模様と言われる南部萩です。
使うほどに、味わいのある色に色は定番の紺地に白やグレー、緑、茶色の模様をほどこしたもの、また赤地に白もあります。とくに紺地のバッグは使ううちにデニムのように色落ちし、それも味となって素敵。赤は温かみがあり、これからのシーズンにピッタリです。
なお、商品は模様を彫る型彫りから制作まですべて手作業。オーダーメイドにも応じており、ブックカバーやベッドカバーなどの注文もあるほか、生地一反を先に購入し、あとでつくってほしい商品を注文してくるファンも全国にいるそうです。
現在、商品は東京・東銀座の「いわて銀河プラザ」のほか、1月までの期間限定で浅草の「EKIMISE」内「灯す。」で購入できるほか、ウェブサイトからもメールで購入可能です。
ひとつひとつ、ていねいに仕上げる「南部古代型染」。つくり手の想いや伝統が感じられる一品です。
住所:岩手県盛岡市材木町10-16
営業時間:8:30~18:00
電話:019-652-4116(代)
メールアドレス:ebisuya_ono_sen@yahoo.co.jp
アクセス:JR盛岡駅より徒歩10分