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節電しながら明るさを楽しむ方法を、フランスのおばあちゃんに学ぶ

2012/09/13 19:00 投稿

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近頃は「節電」の重要性がかなり浸透し、様々な節電術や節電グッズがありますよね。

しかし、そんなものがなかった時代のフランスでも、おばあちゃん達は経験から知恵を得て、電球との上手な付き合い方をしていました。

それは、「ほこりや汚れがついた電球は、電気をつけても暗い原因のもと。だから、電球は乾燥したふきんでこまめに拭くことが大事」というものです。電球をきれいにしておけば電気消費量が減るというわけではないけれど、明るさが足りないからと、ほかの余分な電気をつける必要がなくなるというわけです。


電球をいつもきれいにしておくには、電球を一度とり外し、熱を十分に冷ましてから掃除用のエタノール(alcool a bruler)を布に少量含ませて拭いていたそうです。曇りガラスでできた電球の場合は、輪切りのタマネギで表面をこすり、その後湿った布で拭き取っていたり、外のランタン用の電球にはヴァセリンを塗り、水やソケットのさび防止をしていたのだとか。

また、ランプの傘のほこりや汚れも部屋の明るさをさえぎる原因になるので、こまめに拭くことも習慣づけられていました。この場合、ふきんでほこりを払うと、さらに汚れやほこりをこすりつけるようなものなので、柔らかいほこりブラシがおすすめなのだそう。その他、布や紙類のランプ傘にシミがついていたら、消しゴムか食パンを練り混ぜたもので軽くこすっていたといいます。

一方では、電気の熱を利用して、部屋の香りを快適なものにしてもいました。日が傾き、部屋に電気を灯し始める頃合いを見て、お気に入りの香りのエッシェンシャルオイルを電球にたらしておいたのだとか。また、部屋の窓を開けたいけれど電気がついている蚊や蝿が入ってくるのが気になるという時、コットンにシトロネルかゼラ二ウムのエッセンシャルオイルをつけ、電気をつける前に電球を軽くそれで拭いておくと効果的なのだとか。

その他、部屋の壁の色や家具の配置などでも、電球のおとす光の場所との兼ね合いで部屋の明るさが変わってくると考えられ、部屋の壁を明るい色で塗ったりしていたのだそうです。

いかがでしたか?昔ながらのおばあちゃん達の知恵。ちょっとしたエコとして活用してみるのみおすすめですよ。

[※出典『secrets et recettes de Grand-M;re』Entretien de la maison]

text by下野真緒(Mao FRANKIEWICZ SHIMONO)
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南仏在住ジャーナリスト/エディター。東京都出身。慶応義塾大学法学部政治学科卒。女性ファッション誌編集部を経てフリーランスエディターに。パリ・南仏へ留学後、フランス南西部に移住。パリ発webmagazine・chocolatmagにて連載コラム「南仏新婚journal」、GLAM/GLAM MOMSサイトで「南フランスのいい予感。」その他ELLE mamanなど執筆中。フランス人のライフスタイルほか、社会問題、時事ネタにも関心深い。

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