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元祖ゆるキャラ! 癒しの土偶たち

2014/08/22 23:30 投稿

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『はじめての土偶』(世界文化社)より転載

先日、NHK Eテレ(旧・NHK教育テレビ)の幼児向け番組「おーい! はに丸」の キャラクター「はに丸王子」が、およそ30年ぶりに電撃復活。IT企業グーグルに突撃取材などをしていました。懐かしく感じた方もいるのではないでしょうか?

土偶女子が増えている!?

この「はに丸王子」は、古墳の上に飾られていた「埴輪」でしたが、実は今、精霊を表現し、縄文人が祈るために作り出した「土偶」がひそかに話題になっています。これまで全国各地でさまざまな姿の土偶が2万点ほど見つかっていますが、その意味や背景を調べていくと、とっても奥が深いんです。深すぎて、資料を読んでいると、つい、まぶたが重くなってきてしまいそう......。でも今、歴史的価値などとはまた違った角度から、土偶を楽しむ人が増えています。

土偶入門書、発売!

世界文化社から発売になったのは、全国の選りすぐりのおもしろ土偶を集めて、やさしく解説した入門書『はじめての土偶』。学問的な切り口というよりも、土偶の最大の特徴である「見た目のおもしろさ」を入り口にして、写真を前面に打ち出しているのがいままでにない特徴です。

例えば、体育座りをしているような「しゃがむ土偶」は、何か悩みごとがあるかのようなポーズ。このポーズにどんな意味があるのか研究されているそうですが、いまだにわかっていないらしく、「はるか縄文時代の人も、わたしたちと同じように些細なことで悩んで黄昏れていたのかな」なおと想像すると、土偶をぐっと身近に感じます。

また、ハート形の顔、切れ長のつり上がった目やおちょぼ口がかわいらしい「縄文のビーナス」は女性らしさを感じる土偶。膨らんだお腹は、妊娠していることを表しているそうです。

その他にも合掌する土偶、ドレッド&三つ編みの土偶、仮面をかぶっているものや、三角頭のものまで70点もの土偶が掲載されています。

『はじめての土偶』(世界文化社)より転載

土偶スター(?)が夢の共演!

また、10月15日(水)から、東京国立博物館で、「日本国宝展」が14年ぶりに開催されます。その目玉はなんと、「 国宝土偶5体の揃い踏み」! 『はじめての土偶』にも掲載されている国宝の土偶5体が、日本初の試みとして、展示されます。縄文時代には決してかなわなかったスターたちの共演、これは貴重な機会ですね。

さらに、 展覧会のオフィシャルショップには、土偶グッズがいっぱい。「土偶キーホルダー」をはじめ、「土偶マスキングテープ」や、粒チョコレートの中から小さな縄文のビーナスチョコが出てくる「発掘チョコレート」、「縄文のビーナスのクッション」「ぬいぐるみ」など。どれも土偶を身近に感じることができるラインナップになっています。

土偶を見ていると、どことなくゆるキャラと通じるものがあることに気がつきます。もしかしたら、ゆるキャラブームのルーツは、遠い祖先たちがつくった土偶にあるのかもしれませんね。

丸みがあり、どことなく、安心感があり、愛らしくて、癒し効果もありそうな土偶。見ているだけでパワーがもらえそうです。縄文時代に作られた元祖ゆるキャラ。専門的な知識がなくても、十分楽しめます。


『はじめての土偶』(世界文化社)より転載

はじめての土偶

日本国宝展] 

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