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母をとおして学んだ、ほんとうの強さと美しさ

2014/08/14 22:00 投稿

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日本では「美魔女」という言葉があります。けれど、美しい人に年齢なんて関係あるのでしょうか?

ヨーロッパの女性はいつまでも(精神的にも)若くいたいから、自分の年齢を明かすことをしません。男性も女性の年齢を聞くなんて野暮なことをしたりしないのです。これは、年齢で人を判断するという考えがないから

母親の若作りをどう思う

ドイツで近頃放映されたテレビ番組「Hotter than my daughter(私は娘よりもセクシー。オリジナル番組はイギリスBBCにて放送)」にはさまざまな母子が登場し、女性の自己表現や年齢、ファッションについて考えさせられます。

番組のシナリオは、たいてい母親が突拍子もない若作りをし、悩む娘が番組に相談するというもの。そして、若作りの派手な母親のとなりには、意外にもおとなしくて地味な娘がいるのです。

60歳を過ぎてヒョウ柄のボディコンを着て田舎町を闊歩する母親や、「ブラジル人女性からセクシーさをとったら何が残るの!?」と豊満なボディーにぴっちりシャツとマイクロミニを着るブラジル系の母もいます。

ある母親は若い頃のじぶんを取りもどすべく、ネオン色の洋服やジャラジャラアクセサリーをつけて孫の面倒を見ていました。番組を見ていると、どの女性もじつに個性的なことがわかってきたのです。

年相応ってだれが決めたの?

「歳相応」というものがあります。しかしこの年相応のスタンダードはいったい誰が決めているのでしょう? ファッションによって人はじぶんというアイデンティティを表現するという側面をもっています。だから、ファッションでする自己表現は自分を大事にしていることのあらわれ

番組では、プロのファッションデザイナーやヘア・メークの手によって、母親は「引き算」したおしゃれを学びます。変身したじぶんを見て、母親は驚きを隠せない様子。肌を隠すことでますます匂いたつ「セクシーさ」というのもあることに気がつくのです。

一方、母親の派手なファッションの「呪縛」から解放された娘たちも、自分を表現することの楽しさと自由を知っていきます。ファッションは誰のためでもなく、自分自身のためだということ、誰かに遠慮することはないことに、母の姿をとおして、はじめて気がつくのです。

自信が美しさになる

番組を見て思ったことは、女性は歳を重ねるごとに「自己完結」の精神みたいなものが自信となっていくのかな、ということ。その自信が美しさだと思うのです。

さまざまな経験をしたうえで「私」という存在を自分の手で確立した人、「これが私!」といえる潔さ。そんな女性が強くて美しい女性だと思います。

だからヨレヨレのTシャツを着て赤ちゃんの離乳食を作り、はだしで家中を駆けずり回って家事をする私の友人だって、私や彼女の家族にしてみたら、本当に魅力的な女性のひとりにちがいありません。

[Hotter than my daughter]

photo by Thinkstock/Getty Images

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