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心のなかの宇宙に触れる、占星術をめぐる冒険

2014/08/12 19:30 投稿

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みなさん、こんにちは。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。

この夏、宇宙をテーマにした展覧会やイベントが各地で開催されています。それらの切り口を見てみると、天文学や宇宙開発、芸術がほとんどです。しかし、宇宙をひも解くうえで忘れてはならないものがあります。それは、占星術です。

占星術と宇宙のつながり

占星術と聞くと「誕生日で簡単に占える12星座占い」のイメージが強いと思いますが、本来の占星術はもっと複雑。占星術家は、天空を移動する惑星の動きを把握して、ホロスコープ(天体の配置図)を描き、そこから天と地のつながりを読み解かなくてはなりません。占星術には天文の知識が必要となります。かつては、天文学を研究する人たちが占星術をたしなみ、天文学と占星術が混然一体となっていた時代がありました。古代ローマの天文学者・プトレマイオスや、自作望遠鏡による天体研究で有名なガリレオ・ガリレイも、占星術家の一面を持っていたほどです。

いまでこそ独立したひとつの分野として知られる占星術が、天文学と軌を一にした歴史を持つことがわかると、星占いに対するイメージが変わってきますよね。金運や恋愛運といった個人を占う術としてだけでなく、もっと深くて広い宇宙観を占星術の世界に感じとれるはずです。

鏡リュウジさんが語る宇宙論

占星術的な宇宙論について興味がわいてきたら、東京都現代美術館で開催される講演会「占星術のコスモロジー」がオススメ。登壇するのは、占星術研究家・翻訳家として活躍されている鏡リュウジさん。占星術の歴史や世界観から語られる宇宙論には、科学の目で見た宇宙と、私たちの心にある「内なる宇宙」をつなげるヒントが隠されているかもしれません。

宇宙の謎を解きあかそうとする欲求は、古代から現代にいたるまで私たち人類を突きうごかしてきました。その欲求という名のタネは、大地の奥深くにまで根を張りめぐらせ、枝分かれし、科学、宗教、芸術、哲学など、多面的な活動を生みました。それらは、現代社会において、ときに対極にあるようにみえますが、同じ根っこであり、ひとつのタネから生まれたものなのです。

ニュートラルな気持ちで、それぞれのコスモロジーに触れれば、宇宙の姿が見えてきそうです。

「占星術のコスモロジー」
日時:8月15日(金)19:00~20:00(開場18:45)
講師:鏡リュウジ(占星術研究家・翻訳家)
定員:先着100名、整理券制
会場:東京都現代美術館 企画展示室地下2階アトリウム(予定)
アクセス
参加費:無料(当日有効の展示観覧チケットが必要です)

※当日17:30より総合受付にて整理券を配布予定
※当日は21:00まで夜間開館を実施しています(最終入場20:30)


[東京都現代美術館]

photo by Thinkstock/Getty Images

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