一般的に、塩分やミネラルが適度に摂取できるイオン系のスポーツ飲料がよいと言われていますが、糖分が多いのが悩ましいところ。「信州山万味噌」によると、糖分を摂り過ぎると、体が余分な糖分を排せつしようとするので、排せつの際に水分もいっしょに体外に出てしまい、かえって脱水症状に陥ることもあるのだそう。
みそ汁で効率よく水分補給運動などでたくさん汗をかいた場合は、みそ汁などで適度に塩分を摂るのが有効、とも紹介されています。みそ汁の塩分は体液の塩分濃度と近いのです。また味噌汁に旬の野菜や海草を入れることで、不足しがちなビタミンやミネラルも補給できます。
しかし、暑いあつい夏。熱い味噌汁はなかなか飲む気になれません。そんな時は、「冷や汁」がおすすめ! 宮崎のものが有名ですが、埼玉や山形など、各地に類似レシピが伝承されているようです。昔の人は、日々の食事から暑さ対策を自然に行っていたのでしょう。
代表的な宮崎の冷や汁のレシピを紹介します。
画像:宮崎市観光協会
冷や汁のつくり方
<材料>
きゅうり
みょうが
大葉
いりごま
顆粒だし
味噌
水(あまり冷たくない水)
<作り方>
1 鍋に水を入れ、顆粒だしをまぜる
2 1に輪切りにしたきゅうりとみょうが、みじん切りにした大葉を入れる
3 2に味噌を入れて、溶かす。冷蔵庫などで冷やして、食べるときに、いりごまをふる
(「信州山万味噌」より引用)
みょうがやきゅうり以外の夏野菜を使っても◎。例えば、プチトマトとオクラ、また豆腐と豚肉など、アレンジも自在。具材が変われば、毎日飲んでも飽きません。塩分が気になる人は1日1食だけみそ汁を取り入れるのがよいそうです。
脱水症が進むと熱中症が重症化することもあるようです。な水分補給に加えて、みそ汁で体内のバランスを整え、健康に夏を乗り切りたいものです。
[信州山万味噌, 熱中症予防にお味噌汁]
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