近年、注目を浴びている「スーパームーン」。スーパームーンとは、地球にもっとも近づいたときの満月のこと。他の満月と比べて、約30%も明るく、約14%大きく見えるといわれています。まさに「super」という言葉がぴったりですね。
月が地球を周回する軌道は、楕円のカタチをしています。そのため、月は地球に近づいたり遠ざかったりしながら公転しているわけですが、地球に最接近したときに満月になるとは限りません。ですから、満月のたびにスーパームーンにはならないのですが、NASAによると、今年は3回連続でスーパームーンになるというから驚きです!
日本では、1回目が7月12日、2回目は8月11日、3回目は9月9日。なかでも8月は特別です。というのも、7月と9月の場合は、月が地球に接近する時刻と満月(スーパームーン)になる時刻に20時間以上の差があります。
けれど、8月11日は、午前2時43分に月が地球に最接近して、午前3時9分には満月(スーパームーン)になります。その時間差は、なんと30分未満。これはスーパームーンを超えた「エクストラ・スーパームーン」です! 当日は眠い目をこすりながら、なんとかその瞬間を見届けたいところです。
知識を深めて、月をもっと身近に感じる(左)高度が低くなる夏の満月は、赤みをおびるため「ストロベリームーン」と呼ばれる。(C)K.Hayashi
(右)ひと月に2度満月が見られるとき、2度目の月を「ブルームーン」という。画像の月は、色彩もブルー。(C)K.Hayashi
月が地球に近づくこの夏、月と自分の距離も縮めてみませんか?
現在開催中の「コニカミノルタプラザ特別企画 月の神秘展」は、月の基本知識や天文現象が起こる仕組みが学べるほか、普段はなかなか目にすることのない神秘的な月の姿を大型プリントで見られます。
また、月と地球の誕生シーンをコンピュータ・シミュレーションを元に映像化した作品は必見。月と地球の起源を知ることは、私たちの起源を知ることにもつながります。映像を見た後は、月がぐっと身近に感じられることでしょう。
季節や風景によって、様々な表情を見せる月。神秘的な雰囲気を切り取った写真の数々に、思わず見とれてしまうほど。
他にも、立体模型の展示やスマートフォンアプリを使った参加型企画など、盛りだくさんの内容で入場無料! しかも、最寄駅から徒歩1分という便利さも◎。仕事帰りにサクッと立ち寄ったり、子どもと一緒に夏休みの自由研究のテーマを探したり、それぞれのシチュエーションで楽しめそうです。
空を見上げるとき、ほんのわずかな知識を携えているだけで、楽しさは何倍にも膨らみます。この展示で月に親しんでおけば、8月11日のスーパームーンが、より魅力的に見えるはずです。
「コニカミノルタプラザ特別企画 月の神秘展」
期間:2014年7月15日(火)~8月10日(日)
時間:10:30~19:00
会場:コニカミノルタプラザ ギャラリーA(東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F)
交通:JR新宿駅東口、地下鉄丸の内線新宿駅A7出口から徒歩1分
アクセス
※期間中無休・入場無料